「全部、私が悪いのかも」と思い込まされていた。それでもやっぱり「自分は悪くない」と思えるまでの道のりは…
「私が悪いのかもしれない」という自己否定から抜け出すために
学生時代からの友人とのランチで、Aさんは夫とのことを打ち明けました。
「なんだか、私が全部悪いことになっている気がする」
すると友人は驚いた表情で、
「それ、どう聞いてもおかしいのは旦那さんのほうだよ」
と言ってくれたのです。
Aさんの受け取り方や判断は、ごく自然なものでした。目を見て声に出して伝えられていないのに、返事ができる人はいません。「今日は夕食はいらない」と言われれば、食事を用意しないと考えるのも自然なことです。毎日食事を作っている人が「何もしない妻」だと言われることも、事実ではありません。
おかしかったのはAさんではなく、どんな出来事もAさんだけの責任にし、自分の非を認めようとしない、「責任転嫁型モラハラ」の夫だったのです。
モラハラは、怒鳴ることや手を上げることだけではありません。都合の悪い事実を、あとから相手の受け取り方の問題にすり替えること。第三者に、事実とは違う形で相手を悪者にすること。傷ついたと伝えた相手を守るどころか、見下すこと。そうした小さな積み重ねが、少しずつ心を削っていきます。
家での「ルール」を定めてみると、夫は… 次ページ
この記事は
モラハラカウンセラー
麻野祐香
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