管理職になりたくない人が約8割…そもそもリーダーは何をする人?「人事のプロ」が解説する「リーダーがすべき4つの仕事」
「リーダーや管理職って、結局何をしているの?」と思ったことはありませんか?昨今、リーダー職に後ろ向きになる人が増えています。パーソル総合研究所が2024年に行った調査によると、「管理職になりたくない人は約8割」だそう。
多くの人がその役割に不安や戸惑いを感じており、部下を持つことになっても、自分の仕事を続けながらチームも見なければならず、「何をすればいいのかわからない」と悩む人も少なくありません。
リクルートやLINEでの人事経験を経て、4,500時間以上の実績を持つプロコーチ・寺田貴哉氏によると、リーダーの役割は単に人をまとめることではなく、チーム全体の成果を最大化することにあるといいます。
本記事では寺田氏が監修した書籍から、リーダーの本当の役割と、はじめて部下を持った人が押さえておきたい基本を紹介します。
※本記事は書籍『はじめて部下ができたら知りたいことが全部のってる本』(寺田貴哉:監修/主婦の友社)から一部抜粋・編集したものです
※マンガ、イラスト/イケマリコ
まずはリーダーとしての自覚と意識を持つ
プレーヤーからリーダーへ徐々に切り替えを
そもそも、なぜ組織にはリーダーという役割が必要だと思いますか? 組織にリーダーが必要なのは、集団で何かを成し遂げるためには、目指すべき方向性を示し、導く存在が必要不可欠だからです。
そんな組織の要となるリーダーに任命されたあなたがまずやるべきことは、リーダーとしての自覚を持つこと。今まではプレーヤーとして、責任を持って仕事に取り組むことが最優先でしたが、リーダーになると、自分ではなく他人を動かし、チーム全体の仕事に責任を持つことが求められます。
はじめてリーダーになった方は、プレーヤーとして働きつつ、リーダーも務めるという人が多いかもしれません。それでも、あなたのメインの仕事はリーダーです。自分ひとりの功績より、チームみんなで成果を上げることが大事になります。
またリーダーになると、周囲は役職がある人としてあなたを見ます。リーダーになったからといって、いきなり自分を変える必要はありませんが、言葉づかいや姿勢、振る舞いなどをアップデートさせることは大切です。そうしているうちに、自然とリーダーとしての自信もついてくるはずです。
プレーヤーとリーダーの違い
プレーヤーが「個人の直接的な成果」を最大化するのが役割であるのに対し、リーダーは「チーム全体の成果」を最大化する役割を担っています。
じつは、リーダーがすべき仕事はおもに4つ
リーダーの仕事を4つのテーマで管理していく
リーダーの仕事は明文化されず、先輩リーダーたちも見よう見まねで経験を積んできたため、曖昧なまま任されるケースも少なくありません。本書では、リーダーの仕事を次の4つに大きく分けて説明していきます。
①メンバーマネジメント:チームの先頭に立つうえで、個々のメンバーの管理と関係づくりは極めて大切。スキルやモチベーションを引き上げて成長を促すこと、また、メンバーのメンタルケアも重要責務です。
②チームマネジメント:一人ひとりのパフォーマンスを最大化できるよう、生産性の高いチームづくりと運営を行います。チームで連携をとり、団結力を高めていきましょう。
③ビジネスマネジメント:ビジネスを行う以上、目標達成や顧客満足度の向上は必要不可欠。戦略を立てて業務を遂行し、成功に導くこともリーダーの任務です。
④セルフマネジメント:リーダーは、立場上ストレスを抱えやすくなることも事実。自分自身の成長はもちろん、自身の心身のケアを行うことも、大事な仕事です。
それぞれ、具体的に説明していきますので、4つのテーマに従って、注力すべき仕事に取り組んでいきましょう。
4つのマネジメントとおもなタスク
メンバーマネジメント
□ 個々のメンバーの理解
□ メンバーの強み、弱みの把握
□ 円滑なコミュニケーション
□ 目標設定とタスク管理
□ スキルとモチベーションの引き上げ
□メンバーのメンタルケア
□キャリア支援 など
チームマネジメント
□ チームの目標設定
□ 心理的安全性の高い環境づくり
□ コミュニケーションと連携
□ メンバーへの仕事の割り振り
□ 会議の設定、進行
□ 目標達成とタスク管理
□ チームパフォーマンスの最大化
□ 情報共有、ルールの整備 など
ビジネスマネジメント
□ 経営資源の活用
□ ビジネス戦略の立案
□ リスク管理、課題解決
□ 業務遂行
□ イノベーション
□ メンバーのフォロー
□ 成果評価、能力評価、情意評価 など
セルフマネジメント
□ 自身のタスク、時間管理
□ 自身のメンタルヘルスケア
□ レジリエンス力(回復力)の向上
□ アンガーマネジメント
□ モチベーションの維持
□ 自己パフォーマンスの向上
□ キャリアデザイン など
ここまでの記事では主に、「リーダーの役割」について紹介しました。つづく関連記事では、「信頼を育てながら仕事を任せるコツ」をお届けします。
つづき>>「自分でやったほうが早い」がクセになっている人は要注意!「信頼して任せる」ができる人、できない人の決定的な違い
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■寺田貴哉(テラダ・タカヤ)
株式会社TERRAS代表取締役。エグゼクティブコーチ。1996年に株式会社リクルートへ入社。営業・経営企画などを経て人事へ。新人事制度の設計・導入、全社横断プロジェクトをリードする。2019年、LINE株式会社に入社。人事にて人材開発・組織開発・新卒採用を牽引。社内のキータレントに対する成長支援や機会提供を行うTalent Success Teamの立ち上げを行う傍ら、Zホールディングスにてグループ各社の役員を対象としたエグゼクティブコーチングを開始。2023年、株式会社TERRASを創業。現在、複業プロコーチとして社外に50名ほどのクライアントを持ち、経営者・起業家を中心にエグゼクティブコーチングを提供中。総コーチング時間は4,500時間を超える。
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