相田翔子「劣化上等」発言から考える。天然オンナと美魔女の共通点は…

藪から棒に何ですが、みなさんは強い女性というと、どんな人を連想するでしょうか?
高キャリアな女性とか、弁が立つ人を思い浮かべる人も多いでしょうが、私が思うのは天然と呼ばれる女性なのです。エセ天然じゃないよ、正真正銘の天然に限ります。

 

天然と呼ばれる女性は、すっとぼけたことをいう。けれど、最低限の守るべきところはわきまえていて、かつ「この人ならしょうがない」という空気になってしまう。なんとなく、こちらが気を使わないといけないはめになるあたりも、恐ろしい。

 

天然は、その場の空気を支配する

キャラ全盛の芸能界で、この人は筋金入りの天然なんだなと思わされるのは、元Winkの相田翔子です。かつて「オーラの泉」(テレビ朝日系)という番組がありました。美輪明宏と日本のスピリチュアル界の首領・江原啓之が前世や守護霊からのメッセージをゲストに伝え、ゲストは涙するというあの番組に相田翔子が出演したときのこと。

 

のっけから、趣味は「流木を集めること」と不思議ちゃん全開なのは、ご愛嬌。人の話が突然聞こえなくなることがあるという相田に対し、江原センセイは前世との関係を解説します。相田の前世はパリの裕福な家庭に育ったお嬢さんでしたが、父親に殴られたことで鼓膜が破れて、聴力を無くしています。前世の記憶で、今もお父さんに対して恐怖心があり、かつ耳が聞こえなくなる瞬間がある、というありがたーいお話。相田は涙が流して話を聞くのですが、番組の最後に江原センセイのご指導をまとめて「〇〇してくださいね」と確認したところがあったのですが、相田は「あ、その話、忘れてました」とのたまったのです。忘れたってあんた、さっきしたばっかりじゃない!と思うのは、凡人の証拠。それが許されて、面白いとなってしまうのが天然パワーなのです。

 

その相田が「ボクらの時代」(フジテレビ系)に出演した時のこと。他の出演者は、島崎和歌子、西田ひかるですが、「淋しい熱帯魚」で日本レコード大賞を受賞した相田は当然センターです。島崎がデビューしてまもなく「歌番組が減ってきちゃって」と伸び悩んだことを告白すると、「私はトップテン、ベストテン、夜のヒットスタジオも出た」とさらっと「あんたとは違う」という事実を告げるなど、天然ならではの嫌みのない強さを見せつけます。トーク上手の島崎も、天然・相田の前では形なしです。

 

三人して、今後の人生の展望について話している際、相田は「美魔女って言葉が嫌で」「劣化上等」と発言します。これはアンチエイジングに夢中になる美魔女のみなさんをバカにしているという意味ではなく、「年齢を重ねたら、劣化するのは当たり前」「それを周りが言うのはおかしいし、気にするのもおかしい」と発言していました。トップアイドルで全盛期と同じく美しい彼女がいうからこそ、共感を得る発言と言えるでしょう。

 

美魔女と「イタい女警察」が生まれる理由

ところで、みなさんは美魔女をどう思いますか? 「美ST」(光文社)が美魔女という言葉を推してきたときは、イタいと笑う人もいたと思いますが、私は案外つきあいやすい女性たちなのではないかと思います。

 

美魔女全盛期に「TVタックル」(テレビ朝日系)に、初代・美魔女チャンピオンの女性が出演したときのこと。美容クリニックに通い、筋トレなどボディメイクにいそしむ彼女を見て、男性芸能人が「きれいになって、夫以外の男性にモテたいということ?」と質問したことがあります。チャンピオンは否定していましたが(そりゃ、モテたいですとテレビで言えませんよね)、「同窓会で同級生に勝ったと思う?」という質問には、「正直、思う」とライバルが女性であることを否定しませんでした。同窓会や美魔女コンテストというイベントのために、日々努力にいそしむ彼女たちは、合格発表の瞬間を目指して頑張る受験生のようなものだと思うのです。東大を目指す学生が偏差値の低い学生を意識しないのと同じで、彼女たちは日常では、努力を怠っているように見える、フツウの女性に興味を持ったり、ましてや罵ったりしないのではないでしょうか。

 

美魔女つながりで、島崎が「イタくなったら言ってね」と言っていましたが、私に言わせると、美魔女と「イタい女探し」は地続きです。年齢を超越したい美魔女と、年甲斐もないことを指す「イタい」は正反対だと思う方もいるでしょうが、「今の自分に納得していない」という意味で一緒ではないでしょうか。

 

なぜ、このようなジレンマに陥るかというと、日本にはパートナーをほめる文化がないからだと思うのです。男女平等と言いますが、未だに女性は男性をほめていい気持にしろと刷り込まれますが、男性が女性をほめるべきという考え方は一向に広まりません。ましてや妻をほめる夫なんて、ものすごく少ないのではないでしょうか。身近な人にほめられると自信がつきますが、それがないとなると、自分で自分を納得させるしかない。となると、その年齢に見えない若さを求めて美魔女になるか、年齢にふさわしくない言動の人を「イタい」と指さして笑い、「私は大丈夫」と安心感を得るしかないのです。

 

他人に「イタい」と言われて嬉しい気持ちになる人はいないでしょうが、東大を目指す学生が、周囲に「がり勉」とののしられても「自分には目標がある」と気にしないのと一緒で、美魔女と「イタい女探し」をする人では、美魔女のほうがはるかにメンタルは強靭でしょう。

 

彼女たちから学んだ大事な事

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