ねこは留守の間に何歩歩いてる?計測してみてわかったこと
体重3~4Kgのねこの首回りと、成人の手首の太さは同じくらい。なので、fitbitを代表とする人間用のウェアラブル端末はねこの首にもつけられる! という記事をネットで読み、「うちのねこは昼間何をしているの??」といてもたってもいられなくなり、自宅の高齢ねこに装着してみました。すると、わずか30日あまりの計測ながら、冬場のねこの注意点が浮かび上がったんです。
寒くなったらねこの腎不全に注意
11/24(木)の東京は、54年ぶりとも言われる11月の雪に見舞われました。この日、ニュースサイトには「冷え込むとねこが水を飲まなくなり、尿量が減って腎不全にかかりやすい」という記事が流れていました。
我が家に住んでいる15才の黒猫ジジも、2年前の12月、腎不全を発症しました。寒い時期に押入れから出てこなくなり、気が付いたら手遅れでした。右腎はもう機能していません。
そもそも結構なおじいちゃんですから、昼間家族が全員留守の間、寝ているのか起きているのかも不明です。たまたまMISFIT RAYというウェアラブルを持っています。防水なのでお風呂でもつけっぱなしOK、電池も半年ほど持つのがポイント。春から3ヵ月ほど使いましたが、真夏の時期、暑さに耐えられなくなり、外したきりになっていたのです。
ちなみに、人間が装着していると、このように睡眠計として活躍します。「自分が1日何時間寝ているか」「深く眠れているか」が一目瞭然なので、生活を見直したい人にオススメです。
3.2㎏のねこの首にぴったり
このウェアラブルを恐る恐るねこの首につけてみると、ベルト幅最大でぴったり!軽量なのでねこもすぐ気にしなくなり、このまま放置がスタートしました。
さて、11月上旬~下旬のデータを一覧に並べてみました。クリックで拡大します。
当初は
1・土日は人間が家にいるので押入れから出てきて歩いている
2・平日昼間は寝てばっかりいる
3・平日夕方~夜は人間が家にいるのでよく歩いている
と思っていました。
11月10日木曜日、夕方以降よく歩いています。2と3のパターンです。
11月12日土曜の例。夕方から寝ていますが、昼間歩いています。これは1のパターン。
11月13日日曜もよく動いています。1のパターンですが、21時くらいで寝たようです。
ところが、平日に予想外の活性化
明けて11月14日月曜、この日は過去の例ならよく寝ているはずです。が、このようにまんべんなくよく歩いているのです。むしろ土日より歩いています。
寒い日は寝ているのかな? と思って、その日の東京の温度を重ねてみました。
あんまり関係なさそうでした。なにより雪の降った11月24日木曜が結構アクティブなのです。
これが雪の日のデータ。ねこの活動ピークは留守番中の14時前後ですが、その頃の東京はふと外を見て絶句したレベルで絶賛降雪中でした。
他の要素は何だろう……としばらく考えて、11月13日にねこ用のホットカーペットを出したことを思い出しました。気温が下がる日はこのホカペのスイッチを入れたまま家を出ます。むしろねこは昼間熱がってねこハウスから出て外を歩くのでは?と考えると、14日以降のグラフの動きに納得がいくのです。
人間だって寒かったら湯たんぽを使う
よく考えてみたら、我が家では人間のベッドにも電気敷き毛布を使っています。体を温めておけば人間だって真夜中にトイレにいくとき「寒くてつらい……」とおっくうになる割合が下がるので、同じことなんですね。
エアコン暖房をつけっぱなしにしておくと部屋が乾燥しすぎるので昼間は切っているというケースでは、湯たんぽやこたつなど他の方法でねこの体温を維持してあげたほうが、特に高齢で尿路疾患を経験しているねこの再罹患リスクは下がるかも?ということがこの計測ではわかりました。今年はラニーニャ現象の発生で関東は寒い冬になりそうです。今からぜひ対策してください!
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