小谷実可子「寝る前のストレッチをサボりたくなる日はある」。でも「できない理由を探す癖」がつくと「つまらない人生」に
幸せホルモンを浴びて、「50歳はホップ、60歳はステップ、70歳でジャンプ」できたら最高!
――人生100年時代といわれるなか、50歳は折り返し。終わりに向かっていくのではなく、まだ成長できるのだと、お話を聞いていると希望がわいてきます。
「先ほども言いましたが、私も50代からは老いと上手につき合いながら、残りの人生を静かに過ごしていくのだろうと考えていました。だけど、マスターズへの挑戦を始めてから、考えがガラッと変わり、人生は50歳から!と心の底から思えるようになったんです。
これまで数々の公的な仕事にも携わり、やりがいも感じていましたが、競技に復帰してからは『楽しそう』『幸せそう』と、言われることが増えました。きっと、幸せホルモンがたくさん出ているんでしょうね。
競技をするなかでいい点数をとったり、メダルをとったりして達成感が味わえて『ドーパミン』が出ます。目標に向かって一緒にがんばれるチームメイトや応援してくれる家族、仲間がいることで、愛情や絆を感じ『オキシトシン』が出ます。練習で疲れたあとのお風呂が気持ちいいとか、ごはんがおいしいとか、空がきれいだなと思える精神的な安らぎから『セロトニン』も。
幸せを感じるホルモンを3つとも得られているんです。元気な体があって、好きなスポーツができ、支えてくれる仲間がいる。それだけでプラスの連鎖が起きて、幸せな気持ちでいられることに感謝しています。
50歳がホップだとしたら、60歳からはステップ! 70歳のジャンプに向けて、まだまだこれからです」
Profile
小谷実可子(こたに・みかこ)
1966年8月30日生まれ、東京都出身。アーティスティックスイミング(旧・シンクロナイズドスイミング)元日本代表。1988年ソウルオリンピックではソロとデュエットで銅メダルを獲得。競技引退後は、スポーツコメンテーターや、様々なスポーツ関連団体で重職を歴任。東京2020オリンピック、パラリンピック期間中は、スポーツディレクターとして大会に貢献。2023年に競技復帰を果たし、世界マスターズ水泳選手権では、2023年から2025年まで3大会連続で金メダルを獲得。2026年4月より、公益財団法人 東京都スポーツ協会の会長に就任。
撮影/沼尾翔平
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