頑張りすぎてない?【2019年下半期】のタロットのお告げは…

 

【毛布】あなたの心は叫んでいるのだ

子どもの頃

スヌーピーのライナスと同じく大好きな毛布があって

それなしでは寝付けなかった。

 

それこそ始終抱えていたので

ボロボロになっていく部分を母が切り取り切り取りしているうちに

とうとう縁かがりのバイヤス部分

5センチ×30センチだけになってしまった。

 

それでもそれがあれば安心して眠れた。

旅先まで持っていくにはかえって便利になってよかっただろう。

 

そういえば、いつあれを手放せたのか。

 

今は粗織(あらおり)のちくちくするような純毛の毛布が好きだ。

 

モンゴルとか中東あたり、何台もの織り機を前にして

大勢の女たちが機織りする時の

仕事唄が聴こえてきそうな気がする。

 

それより好きなのが毛布の比喩だ。

 

子守唄の中で、夜や星空はときどき毛布になって

眠りたくない子どもや

ひとりぼっちの子どもの上に

そっとかけられる。

 

「毛布」のカードは

休息を必要としている人がよく引く。

 

引いた後で

「やっぱり働き過ぎなのかなあ」と

独り言のようにつぶやいているひとを

よく見かける。

 

この時代

身体でも心でも疲れていない人はいないけれど

問題はそれに気づかないでいる

ということの方かもしれない。

 

カードを引く左手は、深層心理や潜在意識とつながっている。

魂は休息をほしがっている。

 

その叫びにどうか気づいてあげてほしい。

 

 

覚 和歌子

©FUKAHORI mizuho

詩人・作詞家

山梨県生れ/千葉県育ち。早大一文卒。平原綾香、smap、新垣勉、夏川りみ、クミコ、ムーンライダーズなどの作詞で、多くの作品をCD化。NHK全国学校音楽コンクール課題曲、校歌、合唱組曲等の作詞なども多く手がける。01年『千と千尋の神隠し』主題歌『いつも何度でも(曲・歌唱/木村弓)』の作詞でレコード大賞金賞。詩集『ゼロになるからだ』(徳間書店)、『はじまりはひとつのことば』(港の人)、『2馬力』(ナナロク社)など。エッセイ、絵本、翻訳など著作多数。映画監督、脚本、舞台演出、朗読、自らのバンドを率いてのソロライブ、米国ミドルベリー大学日本語学特別講師など。詩作を軸足にマルチな活動を展開。

 

***

 

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