【40代編集長の婚活記#155】フラれる予感⁉ 「恋人の病気」が発覚して
精密検査の結果は…命に係わるもの
ジェントル「アサミさん、ありがたく思います。実はあまりよくない病状です。いまはさほど不調はないのですが、そんな兆候もこれから出てくると言われています」
一枚の画像が送られてきた。それは、精密検査の結果の画像。
続いて、その結果の解説をする文章が届いた。確かにそれは楽観視できるようなものではないものだった。彼の病気は──命にも係わる可能性だってある。万が一のことがないわけではない。
ジェントル「あまり考えないようにはしていますが……」
健康面が「不安なとき」こそ
余命数カ月と言われている病気ではない。
けれど、いつ何があるかはわからない。
精密検査でよくない結果を受け取ったら……人はどう思うか? それを考えながらメッセージを送った。
アサミ「精密検査の結果を送ってくださってありがとうございます。健康面が不安なときこそ、私はそばにいたいなと思ったんです」
私は以前に自分自身が、健康診断でE判定をもらったときのことを思い出していた。
私が「ある病気」を診断された約10年前
約10年前、私は健康診断のある項目でE判定だった。もちろん再検査に行った。その結果が、自宅に手紙で届いた。
結果を知らせる詳細を見たときに思ったことは、なんで自分が? どうして……⁉ だった。
子供のころから健康優良児で、小学校6年間で休んだのは4日、中学校はたった1日。高校は皆勤賞。12年間合計で5日しか休んでいない。社会人になってからも大きな病気はなく、健康には自信があったほうだった。
ネットで調べるほどに不安は募る。
心配をかけたくなくて家族には連絡できなかった。
友達にも同僚にも、その日には言いにくかった。
言うまでもなく、当時は好きな人も恋人もいない。
たった一人の部屋。淡々と病状を伝える診断結果と向き合う。
不安で不安でたまらなくて、まったく眠ることもできず、ひと晩じゅう涙を流していた。
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