【40代編集長の婚活記#158】別れの危機、どうやって回避する? 47歳独女の場合
たとえ彼が病気だとしても
冷静に話を聞いた。
最初、ジェントルさんから病気の話を聞いたときには驚いた。でも40代ともなれば、身体の問題は誰にでも多少はある。一見、健康に思える人だとしても。
アサミ「やっぱり心配です」
ジェントル「ごめんね、心配かけちゃって。でも大丈夫。仕事も行ってるし、食事はなるべく外食しないで家で作って食べてるし」
アサミ「ううん。いいの。今日会えてホッとした。思ってたより顔色よかったし、会えただけでうれしいの」
この1カ月のあいだに、「40代からの恋愛や結婚は、それぞれの健康問題を受け止めながら生きていくもの」と覚悟した。だから彼が病気だとしても、好きという気持ちは変わらない。むしろ支えたいと思った。
それは、3年前に44歳という年齢で同い年のはとこが病気で急死したこともあるからかもしれない。
会って、彼に聞きたかったこと
少し沈黙が続いた。
今日、彼に会いたいと思ったのは……顔を見たいということだけじゃない。お付き合いを続けていけるかどうか、会って確認したかったからだ。
私は彼が病気だってお付き合いを続けていきたい。
アサミ「私のこと、嫌いになっちゃったのかなとか思ったりしました」
ジェントル「全然、そんなことないよ。アサミさんはかわいいし、優しいし、嫌いになんてなってませんから」
そう言いながら、手をつないできた彼。
アサミ「ホント? よかった。嫌われたのかなとか思って、悩んじゃったんです。私、何かしちゃったかなって」
ジェントル「アサミさんの問題じゃないんです。僕自身の問題なんです」
メッセージや電話のときよりも
メッセージでやりとりしたときや電話で話したときよりは、頑なではない感じがした。
ジェントル「僕には子供がいて……。まだ学校に通っているから、僕がいま倒れるわけにはいかないんです。離婚をして別居しているけれど、父親としての責任があります」
アサミ「その責任感の強さは、ステキだと思います」
ジェントル「親が離婚したということだけでも悲しませているのに、これ以上……たとえば僕が病気で万が一のことがあって子供に会えなくなってしまったら、もっと悲しませてしまいます」
メッセージで「すみません。今は本当に無理なんです」「離れて住んでいる子供に会えなくなると思うと恐怖です」ときたときは、拒まれている感じがした。でもいまは、同じ内容を伝えてきているけれど、話し方がやさしい。
アサミ「はい……」
ジェントル「僕にとって、やっぱり一番に考えるのは子供のことなんです。だからアサミさんに申し訳ないなって思って」
やっぱり、直接会って話すと違うな。
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