【40代編集長の婚活記#166】出会わなければよかった…。失恋独女の心の闇
涙もろくなったのも事実
Y嬢「それならよかった。感動するくらいいい声ですよね」
ゲーム「大丈夫? ティッシュあるよ」
スッとティッシュボックスを差し出してくれた。
アサミ「あ、ありがとうございます」
ゲーム「まぁ、オレん家のじゃないけど(笑)」
やさしい。それにちょっと笑いを誘うようにしてくれたりする。さりげない気遣いをしてくれる人……なのかな、ゲームさん。そういうところがY嬢やコウハイちゃんのような年下女性から慕われている理由のひとつなのかもしれない。
深夜になって飲み会はお開き
3時間くらいY嬢の家でゆっくりと飲んで、その場はお開きとなった。
もうとっくに終電の時刻は過ぎている。4人とも家の方向はバラバラだったので、それぞれタクシーをつかまえて帰宅することにした。
Y嬢「アサミさん、急なお呼び出しだったのに来てくださってありがとうございました」
アサミ「いえいえ、こちらこそ声かけてもらえてうれしかったし、楽しかった」
Y嬢「またご連絡してもいいですか?」
アサミ「ん? うん。もちろん!」
なにげに長いつきあいになるんだから、そんな確認を取らなくてもじゃんじゃん連絡くれていいのに……。ま、いっか。
タクシーの中で思い出す
深夜1時過ぎ、タクシーに乗りながらさっき流れた『あなたに出会わなければ』の歌詞を反芻していた。
あなたに出会わなければ……。
ジェントルさんに出会わなければ……。
あーぁ、だから恋愛ってイヤなんだ。
フラれたあとの心の不安定さが嫌い。失恋したくらいで浮き沈みしている自分が嫌い。普段はできるだけ平常心でいるように心がけているけれど、ふとした瞬間に泣いたりしている自分がイヤだ。
できるだけ心は安定させていたい。仕事でも対人関係でもメンタルの浮き沈みはそれほどしないし、年齢を重ねるごとにコントロールはそれなりにできるようになっていった。でも、失恋のあとだけは上手くいかない。
こんな気持ちになるんだったら、ジェントルさんに出会わなければ、恋愛なんてしなければよかったな。そうか、私は恋愛しないほうが失恋もしないし、ラクなんだ。
……って考えたら、婚活するのってどうなんだろう。
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