【40代編集長の婚活記#166】出会わなければよかった…。失恋独女の心の闇
重なりすぎる、いまの気持ち
その一方で、ふとした瞬間にジェントルさんを思い出してしまうことも事実だった。フラれてから約1カ月、まだ忘れられていない。引きずっていた。
そんなとき━━Y嬢の家でいつの間にかみんなで観ていたYou Tubeで流れてきた曲に、ドキッとした。Aimerというアーティストの『あなたに出会わなければ~夏雪冬花~』だった。
サビの歌詞は、まさにいまの私の気持ちだった。
あなたに出会わなければ こんなに切なくて
胸を締め付けることもなかった…それでも
彼に出会わなければ、こんなに苦しまなかった
ジェントルさんに出会わなければ……こんなに苦しい気持ちになんてならなかったんだろう。Aimerの曲を聴きながら、頭の中にはジェントルさんと過ごした日々が走馬灯のように駆け巡る。
あんなに優しかったのに。
あんなに大切にしてくれたのに。
あんなに甘い言葉をささやいてくれたのに。
幸せだったあの日々は、もう戻らない。
気づいたら目から涙があふれ、頬をつたっていた。
泣いていることに気づかれる
Y嬢「アサミさん、どうしたんですか?」
コウハイ「あ、涙……!」
その声にハッと我に返った。あ、ここは一人の部屋じゃなかった。Y嬢の家だ。
Y嬢「どうしたんですか? 大丈夫ですか?」
4人が一斉に私の顔をのぞいた。やだ、恥ずかしい。Y嬢以外、初対面なのに涙を見せてしまうなんて。だけど、自分の失恋とこの曲がオーバーラップしたなんて言えない。
アサミ「あ、なんか感動しちゃって。年を取ると涙もろくなるんだよね。ちょっとしたことですぐウルウルしちゃう」
余計な気をつかわせないように笑ってごまかした。
まぁ、実際にそうだけれど。この5年くらいで涙もろさが加速度的に増していて、少し前だけれどアナウンサーが伝える報道ニュースで泣いたくらいだ(苦笑)。
この記事は
主婦の友社 編集者
浅見悦子
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