便秘に悩む人、必見! 「腸がスッキリ」する3つの朝習慣【40代からの美容道】
ちゃんとした朝食こそが、お通じのスイッチ
大ぜん動とは、胃に食べ物が入ることで胃から腸へと信号が送られて起こる強い収縮運動のことです。朝食を食べることで胃・結腸反射から大ぜん動を起こし、さらには直腸反射を促して排便につながり、おなかがスッキリします。
噛むという動作も頬の奥にある咬筋を使うことで脳幹網様体を活発にします。朝食はパンでもごはんでもいいので、固形物をしっかり噛むと目覚めにいいのです。
さらにいうならば、植物性乳酸菌の食べ物を摂ることがおすすめです。植物性乳酸菌は味噌、しょうゆ、漬け物(ぬか漬け、キムチ、ピクルス)などの発酵食品に含まれています。朝食に味噌汁をとったり、ぬか漬けを食べるなどして、植物性乳酸菌を積極的にとりましょう。
朝食はしっかり食べ、昼は野菜が豊富なバランスのよい定食などを選び、夜は量・カロリーともに控えめに。夜中におなかがすいたな……」と思うくらいが、じつはちょうどいいのです。
朝こそ最大のチャンス! トイレで排便する習慣を
朝の腸の状態はまだ交感神経が活動せず、副交感神経が優位の状態にあります。そして、朝食を食べて、空っぽの胃の中に食べ物が入ってくると、反射的に大腸が収縮する「胃・結腸反射」が起き、それとあわせて「大ぜん動」が起こります。
この大ぜん動が起こるのは朝食後1時間以内であり、持続時間は10~30分くらいです。これがあるからこそ、下行結腸やS字結腸にたまっていた便を直腸まで強く押し出すことができるのです。
日に数回起こる大ぜん動の中でも、朝の大ぜん動が最も強いことが知られていますが、これは副交感神経が活発で、さらに腸神経も働きやすくなっているためと考えられています。このチャンスを逃すと次は半日から1日以上待つことになります。だから便意をがまんし続けたり、腸の活動が低下して収縮活動が弱まると、便秘になってしまうのです。
朝食を抜くとお通じが起こりにくい
ところが、ストレスや不眠などで自律神経のバランスがくずれ、本来なら副交感神経が優位である朝に交感神経が活発になってしまっていたり、朝食を抜いて胃・結腸反射が起こらなくなったりすると、停滞腸をまねき、おなかが張ったり排便がうまくいかない、などの症状がでます。そして、このような腸の不調は、脳に対して鬱々とした気分などを引き起こすことになってしまうのです。
副交感神経の働きが働きが排泄を担う朝は、音楽を流して少しリラックスし、朝食をきちんととることが大切です。
起きてすぐに水をしっかり飲み、朝食をしっかりとり、トイレで排便を促す。体のリズムに則したこの3つの朝習慣で、便秘体質を根本的に解消していきましょう!
『朝の腸内リセットがカラダを変える』 著者:松生恒夫:著 ジャンル:健康・医学 発売日:2015/12/26ISBN:9784074039791 判型・ページ数:新書・192ページ 定価:本体980円+税
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