
「粗暴なおじさん」はなぜ他人を下に見るのか?お金持ち歯医者の哀れな末路とは
元国税芸人のさんきゅう倉田です。
ぼくは大学を卒業して、国家公務員になって、辞めて、芸人になりました。
芸人の95%はアルバイトをしています。5年くらい前まで、ぼくもアルバイトをしていて、与えられた権限以上のことをして自分より年下の店長に髪の毛が天を突くくらい怒られたり、やる気のないアルバイトみたいな社員の女の子にいじめられたりしていました。
24歳にもなってアルバイトをしていても、良いことなどひとつもありません。時給1000円を稼ぐためだけの手段です。1000円のために、本来であれば、勉强や技能習得に使える時間を浪費していました。
ぼくは、アルバイトが辞められて幸運でした。日々、仕事をくれている人たちに感謝しています。
その時給?「断りにくい」歯医者さんでのお手伝い
アルバイトを辞めてすぐの頃。
といっても、月収は10万円程度しかありませんでしたが、時間に余裕があって、毎日のように恵比寿の商店街の立ち飲み屋で梅酒のソーダ割りを飲んでいました。
ある日、吉本の先輩の強い勧めがあって、そこで知り合った歯医者のおじさんのクリニックを手伝うことになりました。
歯科助手や歯科衛生士の女の子がすぐに辞めてしまって人が足りない、手伝ってくれないか、時給は1000円でどうだ、と言われたのです。
その額で特にやりたくもない仕事、働きたいという気持ちは梅干しのタネ一つ分もありませんでした。でも、先輩の手前断れず、選り好みは放棄して、2ヶ月ほど働くことにしました。
働いてすぐわかった、女の子たちがどんどん辞めるわけ
クリニックは六本木にあって、先生はそのおじさんひとり。歯科助士や歯科衛生士、受付の女の子は全部で6人いました。ぼくは、受付で会計をしたり予約をとったり、治療器具を超音波で洗ったりする仕事の合間に、女の子の意見を聴きました。
女の子は、おじさんの手下みたいな存在のぼくに、不満を遠慮なく言いました。それくらい、不快な出来事がたくさんあったんだと思います。
勤務後に、恵比寿の立ち飲み屋でおじさんにその話をしました。揉めてほしくないので、ソースは明かさず、改善すべき点だけ伝えます。でも、おじさんは、聞く耳を持ちません。「はいはい」とだけ言っています。何のために、ぼくを女の子の輪の中に入れたのでしょうか。
おじさんはいつも、従業員の悪口を言って、ぼくを困らせます。
おじさんの最も良くないところは、その悪意を従業員の前で隠さないことでした。
会っても挨拶をせず、朝礼でもまともに会話せず、昼休みは引きこもり、勤務後に食事につれていくこともない。
まったくコミュニケーションを取らず、気に入らないことがあったときだけ、注意していました。
六本木駅の日比谷線のホームで、こう言っているのを聞いて、ぼくは開いた口が塞がらなくなって、次の日、別の歯医者に治療に行ったのを覚えています。「あいつらは、兵隊だから」。
お金はあっても「心の余裕」がない。哀れなシニアの行動
おじさんは、親の世代から歯医者です。
六本木に店を構えたのも、他人に自慢したかったからだそうです。若い頃に開業し、ずっと、上司もおらず、自分の城で、王様として君臨していました。だから、他人への配慮ができなくなってしまったのです。
友達もおらず、毎日、立ち飲み屋の常連客とだけ遊んでいて、誰にも気を遣いません。170時間交通費無しでタダ働きをしたぼくに、とうとう一言も「ありがとう」と言いませんでした。
その後、50歳にもなって女の子を紹介して欲しいと懇願するので、合コンを催したら、お金は出さないのにお店と女の子の文句をしこたま言い、ぼくとは疎遠になりました。
町人たちから人気のないお殿様と一緒です。
他人を敬い、会話をたのしみ、意見を聞き、私腹を肥やさなければ、歯医者も上手くいったと思います。でも、プライドが捨てられず、50歳を超えて自分を変えられなかったので、従業員が定着せず、利益を減らしてしまいました。
離婚して、彼女もずっといません。だから、毎日、自分より所得の低い知らないおじさんと、1杯300円のお酒を飲む毎日です。
お金を得ても、盲目的にならないように気をつけたいですね。
お金持ちになりたい人、集合!
お金持ちになるために大切な「成功者の姿」を抽出して、電子書籍を出版しました。
アマゾンのkindle unlimitedにも収録されているので、利用者なら実質無料で読めます。
スポンサーリンク
【注目の記事】
- 「予約がとれないブランディングスタイリスト」が50代女性に向けて提言する「自分をもっと好きになる方法」って?
- 女性の毛髪への新アプローチ「S-DSC毛髪再生医療」とは?「毛の成長を促す起点となる細胞の一つを移植する」治療への期待を専門医に聞きました
- とにかく脚がキレイに見える!【ユニクロ】カーブパンツが話題です【40代の毎日コーデ】
- 形がきれい!合わせて着るだけで上品見えする【ユニクロ】の黒セットアップ【40代の毎日コーデ】
- 【立ったまま1分!骨盤矯正】体のねじれを整えて、垂れ下がったお尻もぷりっと丸く引き上がった【鬼軍曹ゆか様ダイエット】
- 熱中症「頭が痛くなった」はもう危険スレスレ!昨年の倍搬送されている2025年、「この梅雨明けまえがいちばん危ない」これだけの理由【専門家が解説】
- 48歳独身女性、立ち上がろうとした瞬間「あれ??」。このめまい、もしかして「更年期」なのかな?【マンガ100人の更年期R】
- 「まさか、私が乳がんに?」53歳でがん告知。抗がん剤で動けないつらい日々に、私を支えてくれたものとは
- 大人気【ユニクロ】ワイドスウェットパンツ。オシャレな人が購入しているカラーとは【40代の毎日コーデ】
- 「意地でもシミを増やさない」紫外線対策4つのポイント。「日傘だけでは不十分!?」50代美白のカリスマ美容家さきめぐ先生に聞いた
- 技アリ白Tでさりげなくお腹をカムフラージュ。Tシャツインの着こなしに抵抗がある人、必見です【40代の毎日コーデ】
- 【熱中症搬送数激増中】実は6月下旬からの「高湿度」が最も危険!「さぼると熱中症リスク激増」の意外すぎる習慣とは?
- 「私の老化度、本当に54歳ぶんなのかな?」更年期以降は全員が気にしたい「自分の生物学的年齢」を計ってみたら衝撃的すぎる結果に
- 「体温が1℃下がると太りやすくなる」問題が、更年期世代の女性にとって特に深刻なのはなぜか?「お風呂に入る前たった1分でできるヤセ習慣」とは?【石原新菜先生が解説】
- 超激務ヘアメイク藤原美智子さんが「42歳で思い切って変えたこと」その顛末は?「顔も体も片側だけ引き攣った状態になるまで」働いて
- 「更年期のあと」ってどうなりそうですか?54歳コンビが語る「ここまでは冗談みたいにしんどかったけれど」の話
- 43歳、新しい職場で心が折れた。でも、25年ぶりにピアノを弾いたら胸が熱くなって──そこから私の転機が始まった
- 更年期後に「消える症状」と「そのまま残る症状」って?7万人のデータが教えてくれる「更年期の真実と、これからの人生」
- 更年期、どうやって乗り越える?運動、食事、サプリ、そして注目成分「ゲニステイン」まで、更年期の専門医が教えます
- 今の生活が「しんどい」なら「命の前借り」をしている証拠。知らずに「疲れを溜めてしまう」生活習慣とは【医師監修】
- 【徹底検証Hip Fit】はいて1日23分、ながらで使える手軽なヒップトレーニング!SIXPADの女性向けショーツタイプEMSで「ヒップから健康」は叶う?
- 「1年で約6倍」老化スピードが速い人と遅い人、その違いは?美人女医が伝えたい老化を早める3つの原因【医師監修】