「廉価」は「けんか」じゃない!間違えがちな日本語10選
なんとなくこう読むのかもなーと思いつつ、しっかり確かめなかったがために、いざという時に恥ずかしい読み間違いをしてしまうこともあります。今日は意外と読み間違いの多い熟語を集めました。この機会にチェック!
1・行脚
読み間違いの例
ぎょうきゃく
正しい読み
あんぎゃ
意味
徒歩で諸国を旅すること。僧が諸国をめぐって修行すること。
例
御朱印めあてで、四国行脚(あんぎゃ)に出かけた。
説明
もともと徒歩であることが条件ですが、最近は比喩的に使われることも多い熟語ですね。
2・初陣
読み間違いの例
しょじん
正しい読み
ういじん
意味
初めて戦いに出ること。また、その戦い。
例
初陣(ういじん)を飾る
説明
「初」を「うい」と読む熟語はそんなにありません。身近なところだと「初産(ういざん)」「初孫(ういまご)、はつまごとも読む」くらいでしょうか。「初陣」は有名な言葉なので、この機会に覚えてしまいましょう。現代は、いわゆる戦(いくさ)ではなく、第1回戦、初めての出社、新しい挑戦などにも広く使われます。
3・生粋
読み間違いの例
なまいき
正しい読み
きっすい
意味
「きすい」の促音化。まじりけが全くないこと。
例
生粋(きっすい)の江戸っ子
説明
「生」を「なま」と読んでしまい、「粋」を「いき」と読んで、「なまいき」となってしまう人がいるようです。しかし、なまいきは「生意気」ですね。
4・巧拙
読み間違いの例
こうしゅつ
正しい読み
こうせつ
意味
巧みなこととまずいこと。上手と下手。
例
巧拙(こうせつ)を論じる。
説明
会話で出てくることはあまりないかもしれませんが、目にすることは多いかと思います。応募要項などに「巧拙(こうせつ)問わず」と書いてあったら、技術や才能の出来不出来は問わないということです。この場合は、意気込みやチャレンジ精神、新奇性などが問われる場合もあるということが想像できますね。
5・憂える
読み間違いの例
ゆうえる
正しい読み
うれえる
意味
嘆きや不満を人に訴える。嘆願する。ぐちをこぼす。心をいため悲しむ。心配する。
例
教育の荒廃を憂(うれ)える。
説明
「憂(うれ)う」という表現もあります。「うれえる」は、「うらいふ」=裏を言うの意味。心の内を言うという意味の言葉が転じたものです。心の内で心配事がある時などに、そのことを表に出す、表現する時に使います。
出典>>「往来」じゅうらい?みんなが間違えがちなNG日本語10個
6・健気
読み間違いの例
けんき
正しい読み
けなげ
意味
けんめいに努めるさま。しっかりして強いさま。勇ましいさま。
例
あの子は、目立たないけれど、健気(けなげ)に努力しているよね。
説明
もともとは「勇ましいさま」を表す言葉だった「健気」。どこから「ひかえめ」や「いじらしさ」を表すようになったのでしょう。「けなげ」は、思ったより勇ましいという意味で、主に女性に使われることが多かったせいだと私は推察します。
7・嫌悪
読み間違いの例
けんあく
正しい読み
けんお
意味
憎みきらうこと。不愉快に思うこと。
例
この手の事件にはいつも嫌悪感(けんおかん)を抱きます。
説明
「嫌」に「悪」、どうにも許せない感じのする漢字が組み合わさった言葉です。「悪」を「お」と読むのは「悪寒」(おかん)などでも見受けられますよね。
8・更迭
読み間違いの例
こうそう
正しい読み
こうてつ
意味
役目や職などについている人がかわること。また、かえること。
例
また大臣が更迭された。
説明
在任期間が予定より短い、更迭後地位が下がる場合ほとんどなので「左遷(させん)」と似たようなニュアンスで用いられることが多い言葉です。
9・至極
読み間違いの例
しきょく
正しい読み
しごく
意味
この上ないこと。きわみをつくすこと。
例
お褒めいただき、至極光栄でございます。
説明
極みに至るという字が表す通り。極限を意味する言葉です。「すごく」と音的にも似ていますが、もう少し「極限」度が高い言葉です。上手に利用したいものですね。
出典>>「強面」ごうめん?間違えてたら赤っ恥すぎる日本語のNG読み10
10・廉価
読み間違いの例
けんか
正しい読み
れんか
意味
値段が安いこと。やすね。安価。
例
このギターはとても高価だが廉価版(れんかばん)も市販されている。
説明
「兼」の文字が入っているので「ケン」と読んでしまう人がいるようですが、この字は「レン」としか読みません。覚えておきましょう。
みなさん、どれくらい正解でしたか?どれもこれも簡単な漢字なのに、うっかり間違えてしまうものばかりですよね。間違っていたものは、この機会にしっかりと覚え直しましょう。
出典>>「役務」って正しく読めてる?簡単なのに間違える漢字10選スポンサーリンク