【40代編集長の婚活記#223】48歳独女、ダンディおじさまとの婚活デートでわかったこと
なんとか会話はつながってる?
そんな私に気づいているのか、いないのか。ロマンさんはまったく変わらず、笑顔で話かけてくる。ということは、なんとか会話がつながっていると解釈していいのだろうか。穏やかな表情。きっといい人だと思う。見た目は年齢以上っぽく見えるけれど、清潔感はある。上場企業の会社役員というしっかりとしたお立場もあり、周囲からも信頼されているのだろう。
イヤなところはない。むしろロマンスグレーでダンディな男性だ。
ただ、何を言っているかわからない。聞こえない。
いい人だとは思うのだけれど
ロマンさんとの会話に疲れたこともあって、なんだか早く一人になりたい気持ちになってしまった。
アサミ「ちょっとお化粧室へ行ってきます」
そう言って、席を外した。
化粧室へ向かう途中、思わず「はぁ~」と深いため息がこぼれた。しばしの間、一人になれたことに心の底から気が楽になった。
あれ、やっぱり私、一人でいることが好きなのかな……。
やっぱり私は一人好き?
そろそろ帰りたいなぁと思いながら席へ戻り、少しお茶を飲んだところでロマンさんが言った。
ロマン「出ましょうか」
お店に入ってから2時間くらい経っていた。夕暮れが近づいていた。席を立って入り口のカウンターでお会計をしようとした。
ロマン「もう済んでいますから、大丈夫ですよ」
私が化粧室へ行っている間に、ロマンさんはお会計を済ませてくれていた。
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