【便秘/下痢対策】ストレス性便秘にいいオリーブオイル|効果を上げる摂取方法とは?

生きていくうえでストレスは、あって当たり前。でもストレスをため込まないことが大事なのです。ストレスをため込まないためには、どうすればいいのでしょうか? ストレスに関する書籍の多くは、「ものごとを前向きに受け止める」「〝こうあるべき〟ではなく、柔軟に考える」など、心からストレスにアプローチする方法を紹介しています。でも本当にストレスできつい思いをしているときに、心の在り様を整えるのはけっこう大変です(以上書籍より抜粋)。そこで今回は、腸研究の第一人者、松生恒夫先生による著書『大丈夫! 何とかなります ストレスは解消できる』から腸の状態を整え、腸へのストレスを減らすことで、脳や心を元気にする方法をピックアップしてお送りします。【腸と健康 #9】

 

ストレス性便秘の対処法「朝夕大さじ1~2杯のオリーブオイルをとる」

食事や運動など普段の暮らしに気をつけていても、ストレスをゼロにすることはできません。大事な面接や面談、商談、会議、プレゼンテーションの前など「緊張しないでリラックスしよう」と思えば思うほど体に力が入ったり、神経がたかぶったりして、ストレス性の便秘になってしまうこともあるでしょう。そんなときに試してほしいのがオリーブオイルです。オリーブオイルには小腸を刺激して排便を促進する働きがあります。

たとえば緊張するようなイベントがある数日前から、オリーブオイルを朝夕、大さじ1~2杯キウイフルーツなどにかけて食べてください。生でとるのでエキストラバージン・オリーブオイルがおすすめです。

エキストラバージン・オリーブオイルは香りも風味もよく、とてもおいしいものです。オリーブオイルをバターのかわりにパンにつけたり、飲む直前のスープにたらしたり、サラダにかけたりしてもかまいません。

オリーブオイルを朝夕とるだけで便秘解消の効果はバッチリですが、さらに音楽療法、瞑想法や呼吸法を組み合わせるとよいでしょう。そして大事なことは少しでも便意を感じたらトイレへ行くこと。せっかくの便意を我慢してしまうと、便秘は解消しません。

便がかたくなって出にくいときは水溶性食物繊維、植物性乳酸菌などもとって、便をやわらかくする工夫をしましょう。

 

旅先で便秘になったときの対処法「硬質多めのミネラルウォーター&ウォーキング」

「出張や旅行に行くと便秘になる」という人も少なくありません。環境が変化して体のリズムが狂うこと、出張では緊張、旅行ではワクワクする気持ちが交感神経を優位にしてしまうこと、さらに睡眠不足が重なることなどが原因でしょう。

とくに飛行機でのフライト時間が長いヨーロッパやアメリカなどへの出張や旅行は時差もあるので、普段は「快腸」な人でも腸のリズムが乱れがち。旅先で便秘になったら、現地で手に入るもので解消を試みましょう。

たとえばマグネシウムなどを多く含む硬質のミネラルウォーターをたっぷりと飲んでみてください。また前項で紹介したオリーブオイルもおすすめ。欧米のレストランではパンやサラダといっしょにオリーブオイルを出してくれるところが多いですし、スーパーなどで手軽に買えます。

せっせとウォーキングもしましょう。ビジネストリップだとあまり時間はないかもしれませんが、それでも少し早起きして街歩きをしたり、夕食後はレストランからホテルまで歩いて帰ったり。観光旅行ならばできるだけ歩いて名所めぐりなどをすると、現地の人々の生活をかいま見ることができてより楽しい経験になるかもしれません。

便秘しやすいという自覚のある人は出張や旅行時には下剤や軟便剤(マグネシウム製剤)を持参したほうが安心です。ひどい便秘症の人は炭酸ガスで直腸を刺激するような薬を処方してもらってください。

長時間同じ姿勢でいるフライト後など、おなかにガスがたまってつらいときはおなかをマッサージしたりミント湿布を試すとよいでしょう。

 

ストレス性下痢の対処法「朝食は職場で食べる、飲酒の量や回数を減らす」

不安や緊張、仕事のプレッシャーなどストレスから下痢を繰り返す人もいます。通勤の電車の中で何度も便意を感じてトイレに駆け込むため、「各駅停車症候群」などと呼ばれた過敏性腸症候群もストレス性下痢の一種です。

比較的軽症のストレス性下痢であれば食事の見直しで改善するでしょう。ストレス性下痢が起こるのは、食事をとった後に起こる腸の蠕動運動が激しすぎるから。腸の蠕動運動が活発になる朝、家で朝食を食べると通学・通勤途中に下痢でつらいので、朝食は家で食べないこと。少し早めに通学・通勤して、学校や職場(あるいはその近く)で朝食をとるようにするだけでも症状が落ち着いてくるでしょう。

飲酒の習慣がある人は飲酒の回数や量を減らすのも効果的。なぜならばアルコールは腸の働きを活発にする作用があるからです。

水溶性の下痢が何回も続く、下痢の便に血がまじるような場合は細菌やウイルスに感染して胃腸炎を起こしている可能性があります。とくに出血がひどい場合はO‒111、O‒157など病原性大腸菌に感染している心配があるので、至急、医療機関を受診してください。

軽い食あたりや冷たいもののとりすぎでおなかが冷えて下痢をしたような場合はまずしっかり水分をとることを心がけましょう。そして食べられるようであれば、おかゆや煮込みうどんなど温かくて消化のいい食べ物で栄養補給をしつつ様子を見てください。軽い下痢でもしばらく様子を見て改善しない場合は消化器内科を受診して相談しましょう。

 

 

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大丈夫! 何とかなります ストレスは解消できる

松生 恒夫 ・著 中村知史・イラスト 主婦の友社・刊

 

あなたのそのストレス、軽くなります!

腸研究の第一人者、松生恒夫先生による、

腸からはじめるストレス解消アイデアが満載です。

 

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