
陰キャの少女が、何人ものセフレを持つ女性に【40代、50代の性のリアル】#8(後編)
セックスフレンドというと、パートナーとは違ってお互いの人生には踏み込まない、どこかドライな関係を思わせる語である。けれど肌を合わせ身体をつなげれば、そう割り切ることもできないことも往々にしてあるのかもしれない。
肉体関係を結んだのを機にお互いの人生の一部を共有することになる、タエコさん(44歳)はそんな経験をしてきた。
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自分のことを話したがる男たち
会うとふたりでラブホテルに行く。セックスに一切の愉しみを見出そうとしなかった夫と違い、ホテル選びから一緒にあれこれいい合うと気持ちが浮き立った。けれど、お酒だけで終わる日もある、タエコさんの女友だちも交え賑やかに食事をするときもある。
まさに、セックスフレンド。といっても「セックスしかしない」友だちではなく「セックスもする」友だちだ。
「お互いの近況は必ずじっくり話します。彼女ができたと聞いて『早く籍を入れなよー』と背中を押したこともあります。複雑な事情があったようですが、いまは結婚してすっかり落ち着いていますね」
この男性にかぎらず、タエコさんと関係をもつ人たちはみずからの身の上や家庭の事情を打ち明ける。
「仕事関係の人は、たまに電話をくれたと思ったら高齢のお母さんが今年に入って急に具合が悪くなって、特別養護老人ホームに入っているとか、いま病院の送り迎えをしてきたところだとか、そんな話ばかり(笑)。ほかの男性も、いまは別々に暮らす息子が大学に入学するからスーツを送りたいんだけどどこで買えばいいのか相談してきたり、重病の娘さんがいる人はその入院生活のことを話してくれたり……なんでしょうね、こちらから聞くわけでもないのに、みなさんすごく話してくれるんです」
サードプレイスとしての不倫
話題のなかにはヘビーな家族事情も含まれる。手で数えれば足りる回数だけセックスする関係なら、その場で欲望を分かち合い、互いの人生には踏み込まずに別れるだろう。タエコさんの場合は、10年、20年と関係をつづける。そのあいだお互いに、人生の次の局面が訪れることもあるだろう。タエコさんは、それを男性と分かち合う。
タエコさんにはつい話したくなる雰囲気があるのだろう。不倫であることは間違いないし、男性側の家族からすればそうした女性に家庭の事情を話されるのは決して気分がよくないものだということもわかる。
ただ、男性たちにとってはタエコさんは“サードプレイス”のような存在になっているのではないかと。居心地がよく、だから一過性の関係に終わらない。その善し悪しは、他人が簡単に判断できるものではないだろう。
そんなタエコさんがこれまで何人もの男性と付き合うなかで、どんなセックスをしたのかにも俄然興味がわいてくる。最もセックスがよかった人の話、教えてください!
「同じ系列の会社で働く男性で、私よりも11歳年上でした。彼の下で働いていたこともあるのですが、別々のところに配属されてからはごくたまに連絡を取り合う程度。でも彼はずっと私のことを気にかけてくれていたらしく、出会ってから10年経って男女の関係になりました」
その人とほかの男性のセックス、何が違うんでしょう?
「まず身体と身体の相性が合っていたと思います。知り合ってからの期間が長くてお互いに気心も知れているので、安心して心身を開けたというのもあるでしょうね。好奇心が強い人で、いろんなプレイをしたがりました」
次ページ:そんなタエコさんが彼とした「生まれて初めての経験」とは
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