レス1年で腟は劣化する!放置しないで!【性交痛外来/富永喜代先生】

2021.07.04 WELLNESS

性交痛外来で診療をしていると、みなさんが本当の性教育を受けていないことを実感します。それによって、誰にも相談できないような変化が起こっていたり、個人では受け入れがたいのでしょう、「私どうして…」と不安に陥っている方が多いのです。
だからこそ、性交痛外来の女医として、女性たちの体や心の変化をまじめな大人の性教育としてお伝えします。今回はちょっとビックリ、『腟は劣化する』というお話です。【富永ペインクリニック院長・富永喜代先生/オトナの性教育#2】

 

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体と同じで腟も衰える ケアしていなかったらますます劣化する

知って欲しいのは、「腟は劣化する」ということ。体も使わなければ関節も硬くなって筋肉も衰えますが、腟もケアをしていかないと劣化が起きます。それは2~3カ月で始まり、1年経てば堅くなり、セックス時には性交痛をともない、触るだけで違和感やヒリヒリ感が出てきます。

 

1回目でもお伝えしましたが、女性性器やその周辺の膀胱や泌尿器のエリアは女性ホルモンの影響を大きく受けています。30代以降、女性ホルモンであるエストロゲンの下降によって、腟の分泌液であるバルトリン腺液や子宮頸管粘液が減り、腟粘膜も薄くなります。

また、腟内にある善玉菌と呼ばれる乳酸菌を主とする常在菌叢デーデルライン桿菌も減って臭いのもととなる悪玉菌が優位になるのです。
すると、デリケートゾーンが乾燥して、かゆみが出たりと不快な症状が起き、腟は徐々に劣化していきます。

 

このように、不快な症状に悩まされている女性が多いのですが、更年期世代では2人に1人に起きている女性のナチュラルなコースといっていいでしょう。2014年に『GSM』(閉経関連泌尿性器症候群)の概念として始まり、その解決法としてデリケートゾーンのお手入れを推奨するようになりました。

 

お手入れの前にお話しておきたいことがあります。

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