【40代編集長の婚活記#35】結婚できない女が「譲れない」めんどくさい条件

2017.04.05 LOVE

44年の人生の中で「結婚したい」と思わずにきたOTONA SALONE編集長のアサミが、よっこらしょと重い腰を上げてスタートした40代の婚活。婚活パーティで出会った55歳の男性・ホワイトさんとデートに至る。ホワイトさんはバツサンだったり、息子がいたりと気になる点はあるものの、話は面白いし、スマートな立ち居振る舞いという魅力な点も感じつつ、今後をどうしようかと悩む。そんなとき、再びデートのお誘いがきて……。これは40代独女のリアル婚活ドキュメントである。

 

2回目のデートのお誘いがきた

デートをしてから3日が経ち、ホワイトさんからメッセージが届いた。デートの誘いだった。

ホワイト「今週末、お時間ありませんか? 知人が恵比寿に寿司店をオープンして。ご一緒に行きませんか?」

婚活を始めて以来、2回目のデートの誘いをもらったことがなかったのでうれしかったし、お誘いの店がお寿司というのもとても魅力的な言葉だった。そういえば前回のデートのとき好きな食べ物の話をした。そのとき私が「お寿司が好き」と答えていたことを覚えていたのだろう。そういう点も、オトナであり、スマートだ。

早速メールを返信しよう。

アサミ「ありがとうございます! ぜひ。いつがよろしいですか?」

と、返信すればいいのだが……メッセージを打とうとする指が止まる。迷っている。

 

脳内で、天使と悪魔がせめぎ合う

迷っている私の脳内で、どこからともなく天使の声が聞こえてきた。

天使「何をためらってるの? 行ってみればいいじゃない!」

すると、悪魔の声も聞こえてくる。

悪魔「やっぱりさ、バツサンは嫌なんでしょ? 3回も離婚してるって絶対何か問題があるからじゃん」

天使「離婚の理由はホワイトさんの浮気だったわけじゃないし、それなのに自分が悪いって言うなんて。いい人よ!」

悪魔「嘘ついてるかもしれないよ? それに3回目の離婚理由は話してくれてないしね」

天使「その話を聞く意味でも、デートに行ったほうがいいじゃない!」

そうだよね、そういえば3回目の理由はまだ聞いてなかったし……。

悪魔「でもやっぱりバツサン男にあえて行きたくはないんでしょ」

天使「もう一回会ってみないとわかんないよ」

 

離婚歴以外で気になることの本音は?

確かにバツサンという事実はかなり引っかかっている。でも、気になっているのはそれだけじゃ、ない。

悪魔「実はバツサンのこと以上に気になってることあるんだよ」

天使「え、息子さんのこと?」

悪魔「それもホントはイヤなんでしょ」

痛いところつくなぁ、悪魔。正直言うとやっぱり子供はいないほうが……。

天使「でも息子さんは二人とも成人しているし、一緒に住んでいるわけじゃないもの」

悪魔「ま、それはギリ許容範囲でしょうね。でもほかに許せないことがあるはず」

天使「見た目のことも言ってたわね。ちょっと初老っぽいって。ダンディでいいじゃない!」

いや、見た目のことはほんのちょっと気になっただけで。すみません。会っているうちに見慣れてくると思うんだけど……。

天使「お金持ちっぽい感じが自分と釣り合わないってハナシ?」

悪魔「それはちょっといい子ぶって書いただけでしょう」

うるさい、悪魔! おだまり!

 

実はそれ以上に気になる、あの問題

息子も見た目も家柄も、気にならないではないけれど、それはまぁね……。

悪魔「もっと気になってる、結婚相手に譲れない条件があるんでしょ?」

天使「この間あげた気になる点はこの4つだったじゃない」

悪魔「あとから追加されたの!」

天使「何が?」

悪魔「本音をいうと、においがイヤなんでしょ!」

ドキッ!

悪魔「この人、実はにおい問題に超うるさいんだよ」

天使「もしかして……タバコのにおい?」

悪魔「そう。においにわりと敏感で、苦手なにおいがする人はアウトなんだよ」

……はい。悪魔の指摘の通り。私はホワイトさんの「タバコのにおい」が気になっていた。

友人や知人、ときどき食事をする相手からタバコのにおいがするぶんにはまったく構わない。実際に身近にたくさんいるし、その方々と一緒に時間を過ごすこともある。でもそれは限られた時間。結婚=一緒に生活することを視野にいれるとなると、話は別。タバコを吸わない人がいい。タバコのにおいのする部屋で24時間を過ごすのはちょっとツライのだ。

 

デートの帰り道、気になったこと

婚活パーティのときもデートのときも、お店が禁煙なこともあってホワイトさんはタバコを吸っていなかった。食事中は向かい合わせの席だったし、何より店内は鍋のいい香りがたちこめていたので、ホワイトさんからタバコのにおいは感じられなかった。だから、「におい問題」はないと思っていた。

でも帰り際に一瞬席を外したあと、タバコのにおいがした。聞けば1日1箱ちょっと吸うとのことだった。その後の帰り道はタバコのにおいが気になってしかたなかった。タバコを吸ったあとのホワイトさんと並んで歩くと、やっぱり衣服に染み付いたタバコ独特の香りがしていた。

タバコを吸わない人間は、吸う人よりタバコのにおいに敏感。加えて、私自身がやや嗅覚にすぐれているほうなのだと思う。会社でも周囲の人が気づかないにおいにいち早く気づくことが何度もある。

 

結婚相手に求める、ぶっちゃけた本音

私にとって、結婚相手に求める譲れない条件のひとつ「におい」問題。40過ぎても結婚できない女が、何を上から目線で言うんだと思う人もいるかもしれない。

しかし、これがぶっちゃけた本音。

この本音を書くのは、すごく迷いがあった。

生理的なことを条件にあげるのは失礼なことかもしれないし、「お前が言うな」と思われる部分もあるだろうし。

でも、本当に「におい問題」は大きく、苦手なにおいはストレス。一緒に生活をするうえで避けて通れない問題だ。

「美人は3日で飽き、ブスは3日で慣れる」という言葉や、「見慣れる」という言葉が一般的に使われるように、たぶん視覚というの徐々に慣れてくるものだと思う。

ちょっと話がはずれるが、「聞き慣れる」「食べ慣れる」もよく使われる。聴覚や味覚も次第に慣れてくるものなのだ。

でも、においという点については「嗅ぎ慣れる」というより「嗅ぎ慣れない」という言葉のほうが一般的に使用頻度が高い。それは、人間の五感の中でも嗅覚は慣れにくいということを暗に示しているのかもしれない。

 

またしても天使のささやき

ホワイトさんがバツサンということよりも、においのほうが引っかかっているのかもしれない。においだけでイヤとか……なんて狭量な女。なんてめんどくさい女。この程度のことでNGを出してたら、一生結婚できないのかもしれない。

天使「でも、とりあえずデートしてみたら?」

またも天使がささやく。

天使「ホワイトさんにちゃんと話をすれば、タバコをやめてくれるかもしれないじゃない」

あ、そうか。そうだよね。話してみないとわからないよね。天使の言葉にちょっとしたがってみようと思わなくもなかった。

 

【脳内天使のアドバイスに従って、とりあえず行ってみる? 続きはコチラ】

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