【40代編集部長の婚活記#272】どうして「そんな言い方」するの? 復縁8カ月の恋愛事件簿
ここ最近、仕事で悩んでいる彼
ジェントル「そう。相変わらず折衷案ばっかりで本質的な目的を見失ってる」
アサミ「やっていて苦しいなら、外してもらうのもいいかもね」
ここ最近、つらそうな彼を見ていた。選択する余地があるのなら、彼にとって心が穏やかになるほうを選んでもらいたい。
ジェントル「そうだね」
アサミ「ずっとそのことで悩んでいるじゃない。だとしたら離れることも必要よ」
ジェントル「会社、辞めようかな」
お! プロジェクトを外れるだけでなく、退職する!? ちょっと予想外の展開に心の中は驚きつつも、至って冷静に答えた。
アサミ「それもいいと思うよ」
ジェントル「僕が無職になってもいい?」
もし彼が「無職」になったら
アラフィフで無職の彼氏か。そういう人とお付き合いしたことはないけど、別に彼ならいいわ。
アサミ「全然、いいよ」
いや、これまでのキャリアがある人だし、なんならフリーランスでもやっていける人でしょ。
ジェントル「ホント? 無職、無収入だよ。それでも一緒にいてくれる?」
アサミ「うん。悩んでるあなたを見てるほうがつらいわ」
ジェントル「ありがとう。そう言ってもらえると心強い」
彼が会社を辞めても構わない。無職になったとしても、彼のことを好きな気持ちは変わらないもの。出会ったころはアーティストとしての仕事に尊敬の念をいだいた点もあったけれど、いまは仕事のことはほんの一部で、人として彼のことが好きなわけだし。
ジェントル「仕事にあくせくしないで、優雅に暮らしたいなぁ」
もし彼が無職になったら……そうね「ウチで一緒に住もうか」って言おうかしら。いまある私の荷物を断捨離してなんとかしよう。きっと家事は分担してもらえるし。とはいえ、私一人の収入でさすがに優雅には暮らせないかなぁ。
……なんて妄想が過ぎるか(苦笑)。
無職になったら同棲しちゃう!?
ジェントル「でもダメだ。子供が成人するまでは働かなきゃ」
突然、冷静になる彼。確かに現実問題として、彼のお子さんはやっと中学生になったばかり。成人して独り立ちするまでには十年くらいか。うーん、無職になった彼を養うことはできたとしても、養育費の肩代わりはできないな。……あ、これも妄想し過ぎよね。
アサミ「そう? 大丈夫?」
心がつらい状況のまま、いまの仕事を続けるのも良くない気がするけど……。
ジェントル「実はさ、転職しようかなって思ってるんだよね」
アサミ「あ、そうなの!」
ジェントル「知人に紹介してもらう話をしてて」
なんだ、それならよかった。
アサミ「いいじゃない。どんなところ?」
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