【40代編集部長の婚活記#272】どうして「そんな言い方」するの? 復縁8カ月の恋愛事件簿

2021.10.20 LOVE

ここ最近、仕事で悩んでいる彼

ジェントル「そう。相変わらず折衷案ばっかりで本質的な目的を見失ってる」

アサミ「やっていて苦しいなら、外してもらうのもいいかもね」

ここ最近、つらそうな彼を見ていた。選択する余地があるのなら、彼にとって心が穏やかになるほうを選んでもらいたい。

ジェントル「そうだね」

アサミ「ずっとそのことで悩んでいるじゃない。だとしたら離れることも必要よ」

ジェントル「会社、辞めようかな」

お! プロジェクトを外れるだけでなく、退職する!? ちょっと予想外の展開に心の中は驚きつつも、至って冷静に答えた。

アサミ「それもいいと思うよ」

ジェントル「僕が無職になってもいい?」

 

もし彼が「無職」になったら

アラフィフで無職の彼氏か。そういう人とお付き合いしたことはないけど、別に彼ならいいわ。

アサミ「全然、いいよ」

いや、これまでのキャリアがある人だし、なんならフリーランスでもやっていける人でしょ。

ジェントル「ホント? 無職、無収入だよ。それでも一緒にいてくれる?」

アサミ「うん。悩んでるあなたを見てるほうがつらいわ」

ジェントル「ありがとう。そう言ってもらえると心強い」

彼が会社を辞めても構わない。無職になったとしても、彼のことを好きな気持ちは変わらないもの。出会ったころはアーティストとしての仕事に尊敬の念をいだいた点もあったけれど、いまは仕事のことはほんの一部で、人として彼のことが好きなわけだし。

ジェントル「仕事にあくせくしないで、優雅に暮らしたいなぁ」

もし彼が無職になったら……そうね「ウチで一緒に住もうか」って言おうかしら。いまある私の荷物を断捨離してなんとかしよう。きっと家事は分担してもらえるし。とはいえ、私一人の収入でさすがに優雅には暮らせないかなぁ。

……なんて妄想が過ぎるか(苦笑)。

 

無職になったら同棲しちゃう!?

ジェントル「でもダメだ。子供が成人するまでは働かなきゃ」

突然、冷静になる彼。確かに現実問題として、彼のお子さんはやっと中学生になったばかり。成人して独り立ちするまでには十年くらいか。うーん、無職になった彼を養うことはできたとしても、養育費の肩代わりはできないな。……あ、これも妄想し過ぎよね。

アサミ「そう? 大丈夫?」

心がつらい状況のまま、いまの仕事を続けるのも良くない気がするけど……。

ジェントル「実はさ、転職しようかなって思ってるんだよね」

アサミ「あ、そうなの!」

ジェントル「知人に紹介してもらう話をしてて」

なんだ、それならよかった。

アサミ「いいじゃない。どんなところ?」

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