【40代編集部長の婚活記#278】衝撃の決断!「急なことですが」という彼のメッセージは!?
会う時間はなさそう…(涙)
アサミ「そうですよね。すみません」
旅立ってしまう前に一度くらい会いたかった。でも……わがまま言っちゃいけないよね。
ジェントル「こちらこそすみません。急に決まったことで、僕もちょっと混乱しています」
アサミ「門出をお祝いしたい気持ちはありますが、お忙しいのは重々承知なので、大丈夫です」
あ、大丈夫なんて書いちゃった。本当は会いたいくせに。彼を困らせたくないから、嫌われたくないから……空気を読んで引いてしまっている。本音じゃないこと伝えちゃってるんだもんね。彼に「本音がわからない」って言われて当然だ。
困らせたくないから本音が言えない
もう、彼と会うことはないのかもしれない。だったら、彼が困らないくらいの本音、ちょっとだけ伝えてみようか。
アサミ「お顔を見て話したいって気持ちもあって。ビデオ通話とかでもできたら、なんて……」
嫌われたくないから言えずにいた私の本音を、少しでも彼が困らないレベルで考えた答えがビデオ通話だった。会う時間を割くのはむずかしくても、いまやりとりしているメッセージをせめて顔を見て話せたら。彼は、受け止めてくれるだろうか?
ジェントル「ありがとうございます。では、ビデオ通話いたしますね」
呼び出し音が鳴った。画面越しだけれど、3週間ぶりに彼に会えるんだ……。あ、でも仕事が終わって家に着いたばかりで、メイクも崩れてるし髪も整ってない!
ま、いいや。出ちゃおう!
メイクも髪もヒドイけれど!
アサミ「こんばんは」
ジェントル「こんばんは」
3週間ぶりに画面越しに会った彼はちょっと無精髭が伸びていたけれど、元気そうに見えた。ちょっとだけホッとした。
アサミ「お久しぶりですね。お髭、伸ばしてるの?」
ジェントル「あぁ、ちょっと忙しかったのもあって剃るのをサボってたの。お髭キライよね?」
アサミ「ううん。似合ってる」
ジェントル「アサミさんは変わらないね。今日もかわいらしい」
そんな、やさしい言葉をかけないでよ。ズルい。できるだけ冷静に話そうとしてるのに、さみしいっていう気持ちが抑えられなくなっちゃうじゃない。
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