「びっくりするほど売れない」ネットショップ経営の転機とは
会社員をやめて起業し、冷凍パスタの販売を始めた40代女性。トライアンドエラーを繰り返して学んだこととは。
SHOP DATA◆コナリエ
オーナー:40代女性
発信地:群馬県
商材:手作り生パスタとパスタソース
ショップ開店:2012年 http://conalier.shop-pro.jp/
地元群馬県産小麦や野菜を使った生パスタとパスタソースのショップ。地元で小さな店舗を経営しながら、ネットショップから全国に商品を届ける。
ネットショップをホームページがわりに
でも、最初はびっくりするくらい売れませんでした。もちろん広告を打つようなお金もありません。
私はスマホも苦手なアナログ人間ですが、知人のすすめでFacebookなどを使って告知を始めました。そうすると少しずつ「いつ営業していますか?」というような質問がくるようになったんです。それならホームページがあったほうがいいと思い、ホームページがわりのつもりで、カラーミーショップでネットショップを始めました。
ショップの告知もできるし、商品も売れるので一石二鳥です。食品を全国に送るわけですから、離れたところに住む友人に試しに送ってみて、どんな感じで届いたかをチェックしてもらいました。
それでも、いきなり売り上げが上がるわけではありません。実店舗ではお弁当にして味を試していただいたり、SNSでの告知を地道に続けたりするうちにリピーターさんが増えてきました。
そのうちデパートの催事に出店させていただいたり、テレビや雑誌にとり上げられたりして、だんだんと売り上げは増えていきました。
スモールビジネスにはメリットがたくさん
ネットショップのすごいところは、コストをかけずに全国に商品を届けられること。当初、お客さまは近所や市内、県内のかたを想定していましたが、今やネットショップのおかげで、全国から多くの注文をいただいています。
商品パッケージにはオリジナルのロゴを入れ、家の形のボックスに入れて発送します。パッケージのこだわりは、きちんと作っているというメッセージにもなり、お客さまの安心感につながるようです。ギフトで使うかたも多いので、そっけないものよりも気分が上がりますよね。
スモールビジネスのいいところは、トライアンドエラーができるところです。失敗したり、試行錯誤したりしながら、軌道修正や、いただいた声を反映し、日々チャレンジの連続です。大企業と違って大きな設備投資も必要ありませんし、ネットショップだけなら家賃もいりません。
今は私が始めたころより、ネットショップ作りはさらに簡単になっています。アナログ人間の私でもできたので、誰でもできるはず(笑)。必要なのは、ほんの少しの行動力です。やりたいことがあったら、副業からでも試してほしいと思います。
しくじりからの学び。「商品名」だけで内容を伝える
トライアンドエラーを繰り返して学んだことのひとつは、「商品名で内容がわかるようにする」ことの大切さです。
お客さまは忙しいので、ひとつひとつの商品ページに飛んで一字一句読んでくださるわけではありません。だから、商品名だけである程度内容がわかるようにしています。
たとえば、単に「パスタセット(4食分)」とするよりも、「4食分のプレミアムセットと無添加ベーコンと無添加ウインナー 」などと内容がわかるようにしています。そうすれば、商品一覧のページを見ただけで、商品内容を判断できるわけです。
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