子どもとのコミュニケーションが「苦手」な人は、簡単なコツを知らないだけ
「どうしても怒ってしまう」「子どもの愛し方がわからない」「育児に自信がない」……表立っては言えない、そんな悩みを心の奥底に持っていませんか? 大丈夫、言わないだけで周囲にもそういう人はいっぱいいます。
そんなお母さんたちに向け、書籍『「私、子育て向いてないかも」がラクになる本』から、モラハラ対策カウンセラー・Joeさんが提案する「耕し子育て」のポイントをご紹介します。今回は「3秒コミュニケーション」中級編です。
みるみる好循環が回りだす!「3秒コミュニケーション」中級編
初級編では、日常で簡単にできる、アイコンタクトやスキンシップ、普段、子どもに対して使う言葉を、ノリの良い言葉に変える基本的な方法を紹介しました。
この中級編では、もう少し戦略的に、「3秒で終わる会話」をパッケージとしてつくっておいて、それを、「日常の会話の空白」の中に入れていく方法をご紹介します。
「日常の会話の空白」とは?
この「日常の会話の空白」というのは、家の中にあなたと子どもがいる状況で、あなたが日常的に感じる、「あ、ちょっと今ここで、子どもとの会話を入れたほうがいいかな?」「ちょっと沈黙が続いているな」という場面や、別の部屋にいる子どもに対して「ちょっと会話を放り込んだほうがいいかな?」と感じるような時のことです。
このような場面で、「ママはちゃんと、あなたを気にかけていますよ」ということを示すために、3秒で確実に終わる短い会話のパッケージを放り込みます。
「一往復半パッケージ」を多用してみよう
放り込む3秒で終わる会話のパッケージとして、まずはその基本となる、「一往復半」の会話をマスターしましょう。
パターンは無限にあるので、どんな言い方でもかまいませんが、ここでは、そのやり方を説明する例として、多くの女性にとって使いやすいであろう「あ〜良かった!」と「すっご!」の2種類の言い方を使って説明します。
必ずしもこの言葉でなくてもいいので、後述するやり方を読んで、自分なりに言いやすい言葉に変換してやってみてください
「あ〜良かった! 」による「一往復半パッケージ」のつくり方
〈使用例〉
たとえば、別の部屋で一人で遊んでいる息子に対し、唐突に、このように話しかけます。
「ユウター!」
「なにー?」
「今日、学校楽しかったー?」
「うん。楽しかったー!」
「あ〜良かった!」
このように、まず子どもの名前を呼んだ上で、
①「親→子ども」への投げかけ
②「子ども→親」への返答
③「親→子ども」への了解
という、母親側から始める「一往復半」の会話をひとつのパッケージにして、子どもとの日常のすき間に放り込むわけです。
これによって、一日を通してずっと、あなたが子どもに対して心を開いている印象を与えることができます。
「何だそんなことか」と思うかもしれませんが、それはあなたが親の側だからそう思うだけで、子どもから見ると、自分から確認しなくても、ちゃんと親の側から積極的に気にかけてもらえていることがわかって、ホッとするのです。
つまり、忙しいあなたにとっての子育ては、このように、「親から見たらたいしたことない作業なのに、子どもにとっては効果が高い」という、コスパの良い行為を多用したほうがいいのです。
そうしないと、子どもに対して長年にわたって「安定した愛情」を示し続けることができません。
つづき(1月30日正午から配信)>>>「無駄なことをわざわざ聞く」これで不思議と家族関係がよくなるワケ *このシリーズの一覧はこちら
★この方法をもっと知りたい人は……★
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