更年期の40代から超激化した片頭痛「吐いて苦しんでいた」女性を救った薬とは【100人の更年期#60】

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閉経の前後5年を一般に、更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は50歳なので、45-55歳の世代は更年期に当たる人が多いもの。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

 

私ってもう更年期なの?みんなはどうなの?

 

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

【100人の更年期#60】

 

ミナコさん

48歳、東京都在住。アパレル勤務を経て出会った同じ年のご主人との間に10歳の娘さんが1人。コロナ禍で大好きな旅行ができない中、一緒に暮らすワンちゃんとの日々のお散歩が心の癒しです。

 

日本の女性って、みんな鉄分があまりに足りてないんですって

「フェリチンって測ったことありますか?」

 

そう話を始めたミナコさん。

 

「体内の『貯蔵鉄』の値なんですが、アメリカの婦人科医はフェリチンが50以上ないと出産を勧めないんですって。日本ではあまりフォーカスされませんが、私がかかっている分子栄養学のお医者様によれば理想は100、悪くとも50欲しいそう。でも私は12、先生にいわせれば重度の貧血なんです」

 

一般的にも、日本人女性は初潮から断続的に貧血の状態に陥り、貧血のまま出産し、そのまま育児をする悪循環にあると指摘されています。

 

「なので、私はプロテインと鉄をとても重視して、食事でもサプリメントでも摂り入れるようにしてきました。40代に入ってからものすごく苦しんだから」

 

出産後にどんどんひどくなるPMS。「吐くほどの猛烈な頭痛」に苦しんだ

20代、30代はアパレル業界で「激務を激務とも思わない」日々を過ごしてきたミナコさん。当時から片頭痛は出ていたものの、PMS症状そのものは特に意識することもありませんでした。

 

ですが、39歳での出産と同時に退職、育児に注力するにつれ、少しずつPMS症状が悪化したそう。

 

「年齢が上がるとPMSってラクになるイメージですが、私は逆で、どんどん酷くなっていきました。たとえば片頭痛も、頭が重い!と予感した瞬間に鎮痛剤を飲まないと、すぐ激痛に襲われます。一度痛くなってしまうとあとは何をしてもダメ、もうゲーゲー吐きながらトイレとベッドを往復することになるんです。でも、外出中で飲めないこともよくあるし、打つ手がありませんでした」

 

PMSは生理予定日の3日ほど前から始まります。頭痛のほか、湧き上がるような怒りで子どもにキレてしまったり、イライラが止まらなくなったり。そのうえ、いざ出血が始まれば3日は寝込みます。出血量も年々増え、30代では経験のなかった「ナプキンの交換が間に合わない」現象に40代で見舞われるようになりました。

 

頭痛外来にも行くが異常なし。でも、友人の紹介で婦人科に行ってみると…?

「あまりに頭痛が酷くなっていくので、脳になにかあるのかな?と精密検査を受けました。頭痛外来にも行きました。でも、異常なし。ただ、PMSだという認識はあったので、友人が勧めてくれたレディースクリニックに行ったんです。『その先生は40歳過ぎたら生理は止めたほうがラクって言ってるよ』って友人に言われて」

 

藁をもすがる思いで受診したのが今から半年前のことでした。

 

「レディースクリニックでの初診時に出産の意向を聞かれました。ないと確認できたら、黄体ホルモンを処方しますって。『ミナコさんの年齢だと黄体ホルモン+卵胞ホルモンのピルは飲めません、プレ更年期だから黄体ホルモンを単独で補充します』と説明を受けました。そして、処方された薬を飲み始めたら、信じられないくらいにラクになって……こんなに変わるの?ってびっくりしました」

 

処方はジエノゲスト(ディナゲスト)という薬でした。1日2錠、朝晩各1錠ずつ飲みます。ピルではないため完全に生理がなくなるわけではなく、飲み始めた当初は生理2回分ほどわずかな出血がありました。現在はおりものシートでしのげる程度だそう。ミナコさんはこのまま閉経まで飲み続けるつもりでいます。

 

薬を怖がる必要はない。飲むべきときに飲めばこんなにラクになる

「いまは生理がほぼ来ない状態なので、閉経をどう確認するのか……きっと血液検査でしょうね。でも、更年期になれば更年期のお薬があるので、それに切り替えますと説明を受けています。問題は、1日2回薬を飲むことを忘れがちなこと! ピルケースに入れて管理していますが、ついうっかりが起きやすいんです」

 

タレントの益若つばささんが利用を公表した「ミレーナ」も同様に黄体ホルモンの製剤です。ミレーナは合成黄体ホルモンのレボノルゲストレルを子宮に留置したリングから徐放し生理を止める仕組み。飲み忘れがちな人はそちらを相談してもいいのかも?とミナコさん。

 

「過多月経の出血を止めたことで貧血が収まり、頭痛もきれいになくなりました。何より、あれだけだるくてしんどかった身体が元気になりました。これまで苦しんだ時間を振り返ると、こんな画期的なお薬があるなんて!と、驚きしかありません」

 

ご主人にも、穏やかになったね、変わったねと言われるそうです。

 

「PMSが酷い時期は、娘もパパも、またママ吐いてるね、具合悪そうだねと遠巻きに心配している状態でした。頭痛外来の先生に言わせれば、鎮痛剤なんて多少飲んだところで身体に害はないから我慢せず飲んで!でしたが、やっぱり薬を飲むことそのものになんとなく抵抗があるんですよね。でも、今回の黄体ホルモンの経験を通じて、飲むべき薬はきちんと飲むべきなんだなと改めて痛感しています」

 

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この記事を書いたのは
OTONA SALONE編集部 井一美穂

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