
40代、ある日突然「子宮頸がんです」と言われたら次に何をすればいい?【医師の本音】#1
「子宮頸がんかもしれません」、ある日突然そう言われたらどうしますか?
あるいは、乳がん、子宮体がん、卵巣がんなど女性特有のがん。
「がんのセカンドオピニオン」を中心に診察する医師・新見正則先生に「どうすべきか」心構えを教えてもらいました。
「女性特有のがん」と40代【医師に聞く】
ある日突然判明する…「異形成」とは何なのか
こんにちは、オトナサローネ編集部井一です。この記事は、都内に住む友人・アキさん(49歳)から「ついに異形成Ⅳって言われちゃった……」とLINEが届いたことに始まります。
「クリニックから『精密検査ができる病院に行ってください』と言われたけれど、どこ宛に紹介状を書いてもらえばいいんだろう……?」と迷うアキさん。
そこで、私とアキさんは「がんのセカンドオピニオン医」である新見先生を訪問。結果的に、子宮頸がんだけでなく、乳がんをはじめとする「がん全般」で要精密検査と言われたときに次に何をすべきか、病院選びや診察の心構えをトータルで教えていただけました。
今回のメインである子宮頸がんは、主に子宮頸部にヒトパピローマウイルス(HPV)が感染することによって発生する悪性腫瘍です。子宮頸がんは「異形成」という前がん状態を経てがん化するため、進行する前に細胞診という検査で見つけることができます。
【女性特有のがん発病数】
1位・乳がん(男性も希に発症する)
2位・子宮体がん
3位・子宮頚がん
乳がんの好発年齢は40歳後半ですが、昨今は20代・30代の若年性乳がんの方も増えています。また、高齢の方でも乳がんに罹患する可能性があります。
子宮体がんは、子宮の体部に発生するがん。子宮頸がんに比べ、比較的高齢で発症することが多いため、更年期以降に不正出血がある時には注意が必要です。
子宮頚がんは多産婦と若年者に多く見られ、30歳から40歳代にかけてよく発生しますが、進行がんは60歳代以降で増えます。女性の生涯を通じて「気の抜けない」がんです。
子宮頸がんの「クラス」とは何なのでしょう?
アキ「38歳で上の子を産んだあと、39歳の定期健診で軽度の子宮頸部異形成を指摘されました。その後も欠かさず健診を受けてきましたが、ここのところもう大丈夫かな……と思っていた矢先なので不意打ちでした。内膜はクラスI、頸部はクラスIVです」
細胞診は細胞を採取して、顕微鏡で診断を行います。この細胞診は多くは「クラス分類」で評価されてきました。
【クラス分類】
IまたはII …… 異常なし
Ⅲ …… 要経過観察
IV …… かなりがんに近い状態
V …… がん
数字が増えていくに従いがんの可能性が上がり、精密な再検査が必要になります。
*最近はベセスダ分類も使用ますが、この記事では省略します。
アキ「このあとどんな病院に精密検査を受けにいけばいいのか……近いところがいいのだろうとは思いますが、徒歩圏に大きな病院はありません」
新見「子宮頸部の軽度異形性の場合、経過観察になる場合もあれば、高度異形性では子宮頚部の切除やレーザー処置もあり得ます。もう出産も考えていないから子宮がなくてもいいという場合、子宮全摘出もあり。アキさんは閉経が近い年齢だし、過多月経で悩んでいるなら、とっちゃってもいいのかなって迷いますよね」
つづき>>>では、病院はどう選べばいいのでしょうか?
>>>こちらからご覧ください
お話/新見正則医院 院長 新見正則先生
1985年 慶應義塾大学医学部卒業。98年 英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2008年より帝京大学医学部博士課程指導教授。2013年イグノーベル医学賞受賞。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在はがん患者に対するセカンドオピニオンを中心に、漢方、肥満、運動、更年期など女性の悩みに幅広く寄り添う自由診療のクリニックで診察を続ける。セカンドオピニオンのパイオニアとして次の仕事は「第三者がオンラインで参加する開かれた診察室」を広めたいと思っている。また漢方の勉強中に出会った世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙をライフワークにしている。
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