自分の老後が不安です。40代から始めたほうがいいことは?【上野千鶴子さんに聞く④】

2022.04.19 WORK

■いくつになっても友達はできる

上野:歳を取ってできた友達もなかなかいいものですよ。「あなたともっと若い時に出会っていたら友達にならなかったわね」なんて言う相手もいます。熟女になってから出会ってよかったわねって。友達をつくるには種まきをしてメンテしないとね。あらゆる人間関係はそうだと思います。そういう種まきをして友達をつくることは、いくつになってもできます。遅いってことはありません。

 

━━いくつになっても遅いことはない。

 

上野:私には60代になってからのお友達がいます。それで女子会をやっています。熟女子会、毒女子会、貴腐女子会とか、いろいろあって。まったく異業種で、世代も50~80代とさまざま、毎回メンバーがちがいます。負担がかからないように、各自が食べ物を持ち込みでやっていました。コロナ禍でオンライン女子会になりましたが。楽しいですよ。話題はメンバーによって変わります。そうやって新しいお友達をつくる種まきを、40代、50代のうちからやってみるのもいいのではないでしょうか。

 

『最後の講義完全版 上野千鶴子 これからの時代を生きるあなたへ 安心して弱者になれる社会を作りたい』

知のスペシャリストが学生たちに「今日が人生最後の日だったら何を語るか」というテーマで特別講義を行うNHKの人気番組「最後の講義」。上野千鶴子さんの回ではこれまでの学問を通じて女性の問題に対してどう社会を変えようとしてこられたか、本当に必要なのは弱者になったときに助けてもらえる社会であることを率直な言葉で語り、後輩たちにエールを送ってくれています。

著者:上野千鶴子
出版社:主婦の友社

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【THE 編集長インタビュー一覧】
【上野千鶴子さんに聞く①】均等法から30年以上。本質的な「男女平等」とは!?
【上野千鶴子さんに聞く②】ストレスの多い現代社会。40代からの女性はどう働くべき?
【上野千鶴子さんに聞く③】40代、50代。親の介護と、自分の老後が不安です

 

撮影/後藤さくら

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