長い長いレス生活から一転「してもしても足りない」生活の果てに【40代、50代の性のリアル】#25後編

2022.05.12 LOVE

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前編>>>▶モラハラ夫とのあまりに長いセックスレス。彼女は夜の町に救いを求めた

 

長年のモラハラ、離婚。やっと恋人ができる!20代を取り戻すかのような

離婚したナツコさんに、はじめて「恋人」と呼べる存在ができたのは、43歳のときだった。

 

20代、30代をモラハラ夫との結婚生活に費やした。40代になって別居生活をし、アルバイトもはじめて自分ひとりでの生活がスタートした。友だちと遊びにいくようにもなり、やっと人間らしい生活を取り戻せた。

 

友人と居酒屋飲んでいたときのこと。隣は学生同士4、5人のグループだった。そのひとりから突然、「僕、歳上の女性が好きなんです」と声をかけられた。

 

「私はもともと年下の男性が好きなのですが、あまりに若い……だから『罰ゲームか何かなの?』と聞いたんです」

 

20代男性とからのナンパ! シャイな青年との恋愛がはじまる

彼は首を横に振る。ナツコさんはあとになって知るが、彼は極度にシャイな性格で、人見知りも激しかった。勇気を総動員してのナンパだったのだ。そこから、ふたりの交際がはじまる。

 

「毎日のようにセックスしましたね。彼は風俗店での経験が一度あるだけで、しかもいつまでも童貞なのを心配した友人たちがお金を出してくれたそうです。だからセックスに興味が薄いのかと思いきや、そんなことはまったくなく、『あれもしたい』『これやってみようよ』と、ふたりで興味の赴くままに試しました」

 

性生活のすべてが楽しかった。ナツコさんの結婚歴は、セックスレスの歴史でもあり、相手から求められない苦しさを味わい尽くした日々だった。また、結婚前に交際した人ともセックスはしたけれど、親密な空気はなかった。年下の彼から向けられる若い好奇心は、ナツコさんにとってさぞかし新鮮だったに違いない。

 

年齢差を気にしない、友だち公認のオープンな関係

彼は、20歳以上年上の恋人の存在を隠そうとしなかった。

 

「彼が所属していたサークルの新歓コンパに私を呼んで、周りに紹介してくれました。あまりにも帰りが遅いので心配したことがあったのですが、飲みすぎて酔いつぶれていたんです。そのとき、同級生が彼の電話から『彼女サンですよね?』と連絡してくれたので、迎えにいきました」

 

年上のセックスフレンドでも、隠しておきたい関係でもなく、友だちにも紹介できる恋人。彼とは、3年間つづいた。学生の彼にとっては短くない時間を一緒に過ごした。

 

彼の家でパソコンを借りたとき、ネットの閲覧履歴に出会い系サイトがあるのを見つけた。シャイな彼が誰かと出会うからには、そこには強い気持ちがあるに違いない。自分に声をかけてきたときのように。

 

さみしさに襲われた夜、声をかけた相手はEDだった

すでに会っている女性はいるのか、その女性と関係を持ったのかまでは、わからない。しかし元夫の浮気が原因で離婚したナツコさんにとって、「これ以上は無理だ」と別れを決意するに十分だった。

 

40代のナツコさんは、恋人が途切れることがなかった。その後お付き合いしたショウジさんは、EDだった。お互いに行きつけのお店の常連で、顔を合わせれば話すぐらいの関係。ある夜、ナツコさんはわけもなくさみしさに絡め取られていた。そんな夜がたまにある。

 

「添い寝してほしい」と頼んでみたところ、ショウジさんは「俺EDだから、何もしないよ。安心して」と請け合った。

 

EDが治った!? 手に手を取ってよろこんだのもつかの間

「私も本当に添い寝だけのつもりだったのですが、一緒のベッドで寝ているとお互いなんとなくそんな雰囲気になったんですよね。それでセックスしてみたら、できちゃった。彼も『薬を使っていないのに!』と驚きつつ、喜んでいましたね」

 

しかし、ショウジさんの喜び方があまりに独特すぎた。ひとり身が長く、よく風俗店を利用していた彼は、ナツコさんとの行為のたびに「やっぱりデリヘルとは違うなぁ!」と感激した。

 

お金を払うことでしか女性に触れることができない、というのがずっとコンプレックスだったと聞かされれば、気持ちはわからないでもない。ナツコさんは風俗店を利用することを、特に悪いとも思っていない。自分も30代のときは、売り専ボーイに救われていた。

 

こじらせすぎたコンプレックスに、どこまで付き合うか?

「でも、ラブホテルを利用するときに必ず割り勘にするのは納得がいかないんですよね。払うこと自体はいいんです。『風俗を利用するときは自分が全額払う、割り勘にするのは恋人同士だからこそ』という彼の言い分が、イヤだったんです」

 

誕生日のプレゼントもなかった。デリヘル嬢に対しては自分が財布を開いて何かを買い与え気を惹く必要があったけど、恋人にはそんなことをしなくてもいい、という発想からだそうだ。彼なりの理屈はわかった。けれど、ナツコさんが努めて目をつぶっているうちに、ズレはどんどん大きくなっていった。

 

「コンプレックスが根深いものだっていうのは、わかるんです。私も元夫から容姿のことを言われて拒否されたことに、長くとらわれてきたので。でも、彼が抱えているネガティブな面をなぜ私が解消しなきゃいけないんだろう、っていう気持ちが消せなくなりました。そもそも私は、彼の風俗通いをネガティブとも思っていないのに」

 

元夫が言った「痩せたらしてやってもいい」に、いま思うこと

ナツコさんは彼に別れを告げ、現在は、SNSで出会った男性と交際している。ふくよかな男女と、ふくよかな人とお付き合いをしたい男女が集い、日記を投稿したりコミュニティに参加したりするSNSだ。

 

元夫は、セックスしたいというナツコさんを「痩せたらしてやってもいい」と突っぱねた。本心からそう思っていたというよりは、それがナツコさんをもっとも傷つけるとわかっていたからこそのセリフで、もはや言葉の暴力だ。現に、ナツコさんはダイエットで体重を大幅に落としたが、セックスレスは解消されなかった。

 

でも、そんな体型こそを魅力と感じる人たちがいる。48歳になって、やっとそう気づけた。

 

恋の鞘当てはSNSでの出会いに付き物!?

そこで出会ったひとりと、食事に行ったりお泊りしたりとデートをくり返しているが、どうやらその人は同じSNSで出会ったほかの女性数人とも関係があるらしい。一緒にいると安らげる人に出会えたことに幸せを感じつつ、ライバルの存在が気にはなる。

 

ナツコさんの恋愛事情、セックス事情は今後どう変わっていくのだろう。また後日、お話をうかがいたい。

 

前編>>>モラハラ夫とのあまりに長いセックスレス。彼女は夜の町に救いを求めた

 

 

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この記事を書いたのは
フリー編集&ライター 三浦ゆえ

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