60歳「もう生きていたくない」と閉経の頃に思いました。当時54歳、起きていたことは【100人の更年期#82】前編

閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は50歳なので、45-55歳の世代は更年期に当たる人が多いもの。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

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【100人の更年期#82】前編

 

キヨカさん 60歳

幼稚園教諭を経験後、金融機関に15年勤務、60歳で人材派遣会社へ転職。現在はキャリアサポーターとして働きながら、キャリアコンサルタント資格取得の勉強中。夫と娘との3人家族。

 

54歳で閉経。この頃から若い頃に経験した気分の落ち込みが再発して…

現在60歳のキヨカさんは、54歳の閉経後から心と体に異変を覚え始めたといいます。それまでは体力、気力ともに自信があり、家事と育児と看護と仕事のマルチタスクをこなしながら土日はマラソンをするというタフな女性でした。

 

しいて言えば、幼稚園教諭を辞めた直後にひどく落ち込むようになってしまい、メンタルクリニックに通った経験があるものの、以降は元気に過ごせていました。ところが、閉経した辺りから再び、落ち込むことが増えたそうです。

 

「普段はきっちり仕事をして、家事もして、マラソンもして、アクティブに活動しているのに、ときどき衝動的に『生きていても仕方ない』『死んでしまいたい』と思って、無意識にマンションの屋上や踏切へ行ったり、公園をさまよって命を絶つ場所を探したりしてしまうんです。そのたびに娘が止めてくれて我に返るんですが、お酒を飲んでまた落ち込んで……。家族には本当に迷惑をかけました」

 

ポジティブな自分とネガティブな自分が両極に現れるようになったキヨカさんは、心療内科へ通い始め、治療をしながら57歳の年までなんとか頑張り続けました。この頃、めまいも頻発するようになりましたが、月に数回のことなので、我慢していました。

 

ところが、間もなく57歳になるというタイミングのある日、キヨカさんの人生を大きく変える出来事が起きました。

 

57歳でいじめのターゲットに。「表彰なんかされなければよかった」

「勤務先の金融機関で営業成績が評価され、本社での表彰式に呼ばれたんです。嬉しかったのも束の間、その時から同僚の執拗ないじめが始まりました」

 

キヨカさんが表彰式から職場へ戻った瞬間から、いじめは始まりました。祝福されるどころか、「お疲れ様です」と声を掛けても、20人いる部署の仲間が誰も返事をしてくれません。加えて、キヨカさんに聞こえるように「なんであの人が表彰されるの?」と陰口を言われたり、わざとキヨカさんが歩くルートを避ける態度を取られたりするように。上司も見て見ぬふりでした。

 

さらに追い打ちをかける出来事が、表彰式当日に起こりました。表彰式でキヨカさんが家をあけた間に飲みに出かけた夫が、階段から転落して両足を骨折したのです。この日からキヨカさんは、仕事と家事に看護が加わったうえ、いじめに耐えながら職場へ行くという生活が始まりました。

 

「表彰さえされなければ、こんなことにならなかったのに…… 何度もそう思いました」

 

喜ばしいはずの表彰が、思わぬ形でキヨカさんの心と体に負荷をかけることになりましたが、家計や夫の入院費、娘の学費を考えると、仕事を辞めることはできません。辛いながらも我慢して働き続けたキヨカさん。でも、限界でした。57歳の12月、心身ともに疲れてしまい、約半年の休職を決めました。

 

▶【この記事の後編】59歳、もう頑張るのをやめよう。仕事より更年期より、先に私の命がなくなってしまう

       

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