婚活が報われなかった30代。9歳年下の彼と出会うも一度は自然消滅し…【オトナ婚/第16話(前編)】

2023.04.12 LOVE

40代以降で結婚した人=オトナ婚の経験者にインタビューするシリーズの第16回目は、婚活に明け暮れた30代を経て42歳で9歳年下の彼と念願の結婚を果たしたサトミさん。彼氏もできない中で仕事も退職。すべてをリセットしたサトミさんを丸ごと受け止めてくれた、頼れる旦那様とのエピソードをご紹介します。

どこで彼と出会ったの?

彼はどんな人?

どうしたら結婚できたの?

などなど、気になるオトナ婚の実態に、ライターのミナト薫(47歳)が迫ります。

 

▶▶「オトナ婚」シリーズ一覧

 

30歳で婚活を始めるも、理想を捨てきれずうまくいかない日々

ふんわりとしたロングヘア、優しい話し方、笑うとなくなるキュートな目。キレイというよりかわいい印象のサトミさんですが、婚活をしていた30代はなかなかうまくいかなかったそうですね。

「はい。もともと結婚願望が強かったので、30歳になった頃から本格的に婚活を始めました。合コンにも積極的に参加しましたし、友人にも紹介したもらったり。お見合いもちょこちょことしていましたね」

その中でお付き合いに発展した人はいましたか?

「実は一人も(苦笑)。アプローチされることは何回かあったのですが、せいぜい2〜3回デートをするくらいで、それより先に進んだ人はいませんでしたね」

それはどうしてでしょう? サトミさんはお話ししていても楽しいし、男性からの好感度も高いと思うのですが。

「理想というか結婚への思いが強すぎたんだと思います。数字や条件ではなく、好きな人と『恋愛』を経て結婚したかったんですよね。

友人の中には、『30歳をすぎているんだから恋愛とか言ってないで、現実を見たほうがいい』とアドバイスしてくる人もいました。それも間違いではないだろうし、私自身も頭ではわかってるんですが、やっぱり好きになれない人とはその先に進めなくて」

わかります。大恋愛の末の結婚、ってやっぱり憧れますよね。「妥協すべきことはした方がいいんだろうな」と思っていても、もう一人のちっちゃい自分がどうしても納得できないんですよね〜。

「そうですそうです(笑)。例えばデートした時に相手の小さなくせが気になると、それだけで『ナシ』と思ってしまったり。そのくせ、結婚したくてしたくていつも焦ってる私もいて(笑)。そんなこんなで結局30代は彼氏ができることもなく、生活のほとんどを仕事と婚活に費やしていました」

 

35歳で結婚相談所に入会。そこでも試練を浴びせられて

35歳になったのをきっかけに結婚相談所に入会されますよね。

「はい。35歳になった途端にピタリと友達の紹介や合コンのお誘いがなくなりました。これはいよいよマズいと思い、結婚相談所に入会したんです。そこでも私は勘違いをしていて(笑)。『結婚相談所は最後の砦。入ったらどうせすぐに結婚できる』と思っていたんです」

それがそんなに甘くなかったと……?

「そうですね。まず洗礼を浴びたのが、自分の条件がなかなか通らない、ということ。例えば年齢の条件として『年下もOK』としたかったのですが、相談所の担当者に『年下からはまず申し込みがこないからやめた方がいい』と言われました。実際申し込みがあったのも50代とか自分より一回りも年上の方ばかりで……」

年上は苦手だったんですか?

「いえ、特段苦手という感覚はなかったのですが。おそらく私の年上の人対するイメージが強すぎたんだと思います。

年上の方になると、どうしても減点法になってしまうんですよ。50代なら、包容力があって、優しくて、おおらかで、いろいろなことができて当たり前、と思ってしまって。できないことや当てはまらないことがあると少しずつ減点されていく。そんな感じでどの方ともうまくいかなかったですね」

なるほど。年上だと自然と採点が厳しくなっちゃうんですね。同世代とのマッチングもなかったですか?

「私の場合はなかったですね。やはり私の年齢が問題なのでしょう(苦笑)。そうやって『人間力』ではなく、数字や条件だけで選ばれるという現実を思い知らされ、30代後半はどん底まで落ち込みましたね」

 

9歳年下の彼を紹介されるも一度は自然消滅

報われない日々の中、結婚相談所に入って3年ほど経ったとき、先輩に紹介されたのが現在の旦那様である9歳歳下の彼だったんですよね?

「彼はもともと私の先輩の知り合いで、お互い結婚願望があって相手を探している、というのを知っていた先輩が引き合わせてくれました。

先輩の家で一度顔を顔を合わせてLINE交換をして、その後はちょこちょこLINEをするようになりました」

その時サトミさんは38歳、彼は29歳ですが、年齢のことはお互いどう思っていたのでしょう?

「実は最初しばらくは、お互いの年齢を知りませんでした。LINEの内容から『どうやらこの人私より年下かも……』という予感はうすうすしていたのですが、直接聞くこともできず。

年齢を知らないまま、お互いの友達を誘い合って2体2の合コンをすることになったんです」

最初から1対1ではなかったんですね。

「そうですね。どうやら彼も私がかなり年上だという気がしていたらしくて(笑)。『自分はサトミさんからしたら対象外だろうから、誰か紹介したほうがいいんだろうな』と、その合コンに36歳の先輩を連れてきていました(笑)。ちなみにお互いの年齢はその合コンの時に知りました」

あくまで最初はお友達という立場で、お互い恋愛対象として見ていたわけではなかったんですね!

「最初はそうですね。その時私は38歳で彼は29歳。私も彼を恋愛対象や結婚相手候補とは見てなくて、気さくで話しやすい人だな、年下だから気を遣わなくていいな、という感じでした。彼も同じような気持ちだったようです」

最初は恋愛感情がなかったお二人ですが、その後はどのように進展していったのですか?

「その合コンから3ヶ月ぐらいの間に4〜5回、二人っきりで会いましたね。付き合っているわけではなかったので、お友達としてご飯に行ったという感じです。そして、そのままどちらからともなく連絡を取らなくなり、半年後には自然消滅してしまいました」

 

後にご主人となる彼と出会ったものの、恋愛に発展することなく自然消滅……。その後サトミさんは長年勤めていた職場も辞めてしまいます。そこから1年半後、サトミさんと彼は奇跡的に再会……! そこに至ったサトミさんの「引き寄せ力」とは!?

 

次の話▶▶「婚活も仕事もうまくいかず40歳で無職に…そんな私を肯定してくれたまさかの存在とは?」

続きを読む

【編集部からアンケート】 よりよいページづくりのために、
「あなたのこと」をお聞かせください!

▶ご協力くださる方はコチラから

 

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク