
小6夏休み「1日10時間勉強」を達成するには?「できるよ」と軽く言う息子の発想が斬新すぎた【のほほん中受2024】#8
小6のお子さんをお持ちの同士の方々。そろそろ夏休みの準備を始めなければいけませんね。この間塾の保護者会で、「夏休みの勉強時間が受験の合否を大きく左右します」と言われ、「わぁ、この言葉、聞いたことある〜」と妙にうれしくなったライターモコです。
一方、いよいよ天下分け目の戦い……! と気合が入っているのは親の方だけで、受験生の当人たちからしたら夏休みなんてまだ先の話。さらに、夏の頑張りが2月の結果を決める、なんて言われてもピンときていない子供の方が多いのではないでしょうか。少なくとも息子はそうです。
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【連載・のほほん母さんとちゃっかり息子の中学受験@2024】第8話
1日最低10時間!? 夏休みの自宅学習、そんなにできるもの?
先の保護者会で配布された資料に、「夏期講習がある日もない日も、学習時間の目安は1日10時間です」と書かれてありました。10時間という数字に驚いたのはもちろんですが、ただパニくっててもらちがあかないので、冷静に考えてみることにしました。
今回のテーマは、「自宅学習10時間、本当にできるのか!?」です。
まず10時間を具体的に捉えましょう。単純に考えると9時〜19時。お昼休憩を1時間入れたら9時〜20時。では昼休みの1時間以外の時間ずっと集中していられるかというとそんなわけないなので、合間の休憩やトイレ時間を考えたら、実質9時〜21時。
…っっっ! 世の中の2024中受生はみんな、夏休みの塾がない日、自宅で毎日9時〜21時まで勉強するの!? そんな神技ができる子なんて、この世にいるの!?
息子の日頃の勉強状況を見ていると、休憩ばかりとっているように見えます。特に苦手科目の社会となると、20分やったら30分休憩。勉強時間より休憩時間のほうが長いのでは……、なんて見慣れた光景です。
さらに以前の記事でも書きましたが、本人曰く「過酷な受験勉強に対するモチベを支えている唯一のもの=ゲーム」なので、ゲームを封印することはできません。親からしたら「1日10時間こそが無理ゲーでしょ」と思うのですが……。
1日10時間が余裕に思えるようになる息子の斬新発想
頭くらくら絶望しかけているライターモコですが、この「1日10時間」ルールを息子にも伝えてみました。最初は「無理だよー」とか「児童虐待だー」とお決まりのセリフでわめいていたのですが、私が「ネガティブにとらえても時間が減るわけじゃないから、なんか楽しい考え方に転換してみようよ」と言ってみると、彼なりに新発想が浮かんだようです。
【息子的1日10時間勉強が「そんな辛くない」と思える考え方】
1.1日24時間のうち勉強を10時間したとして、残りの14時間がフリータイムに
2.フリータイム14時間のうち睡眠が8時間。残りの6時間がフリータイムに
3.3食+トイレ+お風呂+休憩など、基本的生活にかかる時間が合わせて3時間
4.6時間ー3時間=3時間が実質のフリータイム
結論:3時間もゲームできるじゃん!
だそうです。「え!俺、夏休み毎日3時間ゲームしてもいいの !?」と目を輝かせて聞いてきたので、「いいんじゃないの。予定通り実行できたら」と答えたものでした。
いろいろと短絡的ですが、何はともあれ「絶望の10時間」を「希望の10時間」に変換する息子流考え方。「使えるかも!」と思った方は、「地獄の夏休み」にテンションだだ下がりにのお子さんにぜひ伝えてみてください。うちの子のような単細胞キッズなら、「10時間、楽勝じゃん!」と思ってくれるかもしれませんよ(笑)
自分にクイズを出したり、学校のテストに負荷をかけたり……日常生活に受験勉強の習慣を
話は変わって、息子にインタビュー。
母親から見る分には、普段の生活では息子は最低限の勉強しかしていないように見えます。自宅でやっていることといえば、学校の宿題と塾の宿題、模試の直し。もちろん限られた時間、それだけでも十分なのですが。理科や社会の暗記事項を繰り返し取り組んでいる様子もないし、塾から帰ってきてその日習ったことの復習をしている様子もありません。
それでもオープン模試などでコンスタントに上位10%以内をキープしている彼。彼なりの効率のよい勉強法を開発しているのかな、とふと思いまして。
机に向かっている時以外にやってる「オレ流勉強法」はありますか?
と聞いてみました。そこで息子から出てきた答えが2つ。
まず一つ目が
「身の回りのキーワードを拾って、そこから歴史の問題を自分で作って答えている」
例えば、テレビに「アシカ」が出ているのを見ると、そのフレーズから「足利」をイメージして、足利尊氏がしたこと、その時代に起こった出来事などを連想して頭の中でクエスチョン&アンサーをしている、とのことです。
そうすることで新しい知識は入らないけど、すでにある知識を定着させることにはつながるのだとか。
もう一つが
「学校のテストで手を抜かない」
学校のテストは彼にとっては難しくはないそうですが、気を抜かず手を抜かず、最後まできちんと取り組むようにしているそうです。特に「見直し」を忘れないようにしている、とのこと。
クラスメイトで塾に行っている子たちが、調子に乗ってスピード競争などをした挙句100点取れなかった、というダサい姿を何回も見たから、というのが理由だそう。
そう言えば、6年生になった時、息子が「俺、この1年間の学校のテスト、オール100点目指すから。家庭科とか音楽とが結構難しいんだけどね」って言ってたな。
受験においても「単純な計算ミスをした」「問題を最後まで読まずに勘違いしていた」というのはよくある失敗談なので、学校のテストから気を抜かないのは大切なことですよね。
以上、今回はなかなか知ることのできない息子の脳内をピックアップしました。息子は感情の浮き沈みが少なく淡々としているタイプなので、私としては「受験生としての自意識はあるのだろうか」「勉強自体を自律的にできているのか」という疑問がずっとありました。
それが今回インタビューすることで、受験生としての最後の1年の過ごし方を彼なりに考えていて、最終目標は「合格」ということが腑に落ちているとわかりホッとしました。
あとはもう少しハングリー精神を持ってくれるといいのですが、それは高望みというものですかね。
次の記事>>>「中学受験ってやっぱり甘くない。小6夏直前「最後の組分けテスト」でクラスが落ちた…どうする?」
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