早稲アカ「S3のカベ」はどう攻略する?ゲームを止めるという発想がない息子に母は…【のほほん中受2024】#7

2023.05.19 WORK

突然ですが、5月時点の我が家、親子ともに完全になかだるみしています。なかだるみというより、疲れが溜まっているというのが正しいかもしれません。塾の宿題やテストの直しなど最低限のことをするだけで精一杯、これ以上やらせると息子も爆発しそうなのがわかるので、私もあまり口を出さないようにしているし、私自身もちょっぴり疲れています。

 

振り返ってみると、2月から本格的な受験生モードに突入し、これまでの平日3日間の通塾に加え、ほぼ毎週土曜日はYTと呼ばれる週テスト、さらに日曜日は模試or他塾の志望校対策講座に行くようになりました。1週間のうち5日が塾となり、残りの2日は、1日が英語塾と自宅学習、1日が卓球と自宅学習、といったスケジュール。

 

書きながらあらためて思ったのですが、そりゃ子供だって疲れ溜まりますよねー。実質休暇日ゼロなんだもん。親の私もだんだん麻痺してきてしまい、学校にいる時間はHPは減らないという発想になりがちですが、もちろんそんなことはなく、学校でもがっつり体力も気力も消費しているわけで。

 

なるべく「お疲れ」「無理しなくていいよ」「できるところまで」と言うように心がけてはいるのですが、いざ山積している宿題を見るとそういうわけにもいかず、「今日は最低でも理科終わらせないと間に合わないよ!」などとゴンづめしちゃっている日々です……。

 

このハードモードな生活に慣れるには、しばらくはだましだまし継続するしか方法はないのかな、と思っている今日この頃です。

 

*このシリーズの一覧はこちら

【連載・のほほん母さんとちゃっかり息子の中学受験@2024】第7話

 

ここが天井!? 伸び悩んできた「成績」モンダイ

息子は早稲田アカデミーに通っています。4年生の4月に入塾したときは、ランクとしては上から3番目のBクラスからスタート。半年後の4年生後期に1ランクアップしてCクラスに、そこから8ヶ月後の5年生夏にSクラスにランクアップしました。

 

途中一度Cクラスに下がったことはあるものの、おおむねSクラスをキープできています。また、Sクラスの中でさらにS1〜S8のような形で成績順に分かれているのですが、ここ半年はずっとS3〜S5を行ったり来たり。この幅から出ることはほぼありません。完全に固定されてしまった、という印象です。

 

もちろんシビアな世界なので落ちるときは一瞬で、という覚悟は常にあります。ただ、つい「この先ランクアップすることはないのかなぁ」と思うようになってしまい……。他のお子さんがどれだけの量や時間勉強しているのがわからないのですが、息子はおそらく勉強時間が少ない方だし、これ以上増やす気も本人はないようで、私も無理にとは思っていません。

 

そうなるとますます「S3がこの子にとっての天井なのかな」と思うわけです。息子のできる範囲でのフルパワーでやってこの結果なので。もちろん息子のことすごく尊敬しているし頑張っているな、叶わないなという思いは前提としてあるのですが。

 

あ、今イチローさんの名台詞が脳内で再生されました。

 

「限界って、作った時点でそこまでしかいけませんからねぇ」。

 

……おっしゃる通りです。親が勝手に子供の限界を決めてはいけませんね。夏期講習でちょっとはモードが変わるかな。

 

受験は「親にやらされている?」「やりたくてやっている?」

最近SNSで、「受験は親にやらされている、ぐらいの気持ち方が、失敗した時に小さな肩に全責任を背負い込まなくていい(概略)」というトピックを見ました。

 

たしかに、子供の意志を尊重するのはとても大事で、子供の方から「僕も(私も)受験したい」「あの学校に行きたい」と志し親はそれを受けてサポートする、という始め方が受験をする上での理想のように言われます。そういう意欲のある子供こそが受験に向いているのも事実ですし。

 

ただ一方で、思い通りの結果にならなかった場合、子供が自分を責めてしまう、というのも想定できる話。そんなときは「お母さんがやれって言ったから」「本当は受験したくなかった」という「言い訳」の逃げ道を作ってあげておくのも親の役目のような気がします。

 

そのトピックについて、今私の隣でせっせと宿題をしている息子に聞いてみました。あと1時間で塾が始まるので必死です(笑)

 

私「受験についてなんだけど、親にやらされてると思ってる?」

息子「最初はそうだった」

私「じゃあ、今も続けているのはどうして? 塾やめたいって言ったことないじゃん」

息子「最初はやらされているだけだったけど、だんだんとせっかくやるなら上の学校を目指したいって思うようになった。頑張って受かったら自分がうれしいし。だから今は自分の意志で受験しようと思ってる」

私「もし志望校に受からなかったら、自分を責めるかも?」

息子「いや別に、誰も責めないと思う。クソ、落ちた!と思ってそれだけ。地元の中学校になったらそれはそれでいいこともあるし。切り替えて高校入試でのリベンジに燃えるね」

私「でも自分を責めちゃう子もいるでしょ。そんな子には、親のせい、っていう逃げ道を作ってあげると少しは楽になるかな」

息子「うーん、なるかもね。俺はあんまり考えたことないけど」

 

こんな感じでした。息子の場合は、もし受験がうまくいかなくても「誰のせい」とか「自分を責める」という発想にそもそもならない、という意見でした。

 

今回は、なかだるみついでに、「受験とはいったいなんなのか」についてあらためて考えてみました。受験についての考え方、子供のモチベーションは一人一人違うし、第一志望に受かった時、第二志望のみ受かった時、どこにも受からなかった時の子供への影響など、未来のことなだけに現段階では想像するしかありません。

 

こうやってときどき親子で会話をして、自分の子供は受験に対してどんなタイプなのかを知っておくと、いざという時に適切な接し方ができる気がします。

 

●今週のおしゃべり●

母「S3より上に行くために、君が足りていないことはなんだと分析する?」

息子「圧倒的に社会の勉強時間が足りないよね」

母「じゃあ、どうするといい?」

息子「たとえば寝る時間を10:30から11:30に遅らせて勉強時間を1時間増やすとか」

母「ゲームの時間減らせばよくない?」

息子「絶対減らさない! オレはゲームがモチベになって勉強頑張れてるんだから、ゲームの時間を減らすなんてナンセンスだ! 逆効果だ!」

……とのことです。母的には就寝時間を遅らせる気もないので、当分は今のままでいきそうです。

 

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