【後編】51歳。このブツブツは帯状疱疹じゃなくて水ぼうそう⁉ 編集部員が罹患!【医師監修/Q&Aつき】

【医師Q&A】帯状疱疹ワクチンについて、専門家に伺いました

もう少し詳しく、水ぼうそうと帯状疱疹の関係について聞いてみました。

【Q2】帯状疱疹になるのが怖かったら、やはり予防ワクチンを打ったほうがよいのですか?

【A2】帯状疱疹ワクチンには2種類あります。水ぼうそうの予防接種にも使われる弱毒性化した「生ワクチン」と2020年に認可された病原性をなくした「不活化ワクチン」です。

生ワクチンは1回接種(費用は約8000円)で約50~60%の予防効果が5年ほど持続、不活化ワクチンは2回接種(費用は約20000円×2)で約90%が10年ほど持続されます。どちらも予防効果は100%ではなく、生涯持続するわけでもありません。

感染リスクを少しでも下げたいという人は接種を検討してもいいかもしれません。ただ、副反応や痛みに弱い人は接種しないというのも選択肢のひとつです。
なぜなら、水ぼうそうは合併症を引き起こさなければ、はしか等と比べると致死率が低い感染症。そして、日本人のほとんどがこのウイルスを体内に保持しています。
2014年から乳児期に水痘ワクチンが接種されいるので、今の子どもたちは感染・発症しても症状がごく軽いケースが多いようです。こういった自然感染者との接触があると、自身の免疫が増強されて(ブースター効果)、高い抗体価を維持できます。

「感染」と「発症」は別もの。ブースター効果を繰り返していれば、ウイルスに「感染」していても、水ぼうそうを「発症」することは回避できるというわけです。
もしも「感染」したとしても「発症」しないようにするために、日ごろから免疫力を保つのは重要です。過労やストレスを貯めすぎな体調管理をすることを普段から心掛けたいものです。

 

お話/
新見正則医院 院長 新見正則先生

1985年 慶應義塾大学医学部卒業。98年 英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2008年より帝京大学医学部博士課程指導教授。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は乳がん患者に対するセカンドオピニオンを中心に、漢方、肥満、運動、更年期など女性の悩みに幅広く寄り添う自由診療のクリニックで診察を続ける。がん治療に於いては、明確な抗がんエビデンスを有する生薬、フアイアの普及も行う。

https://niimimasanori.com/

 

水ぼうそうになってみて

“大人になってからかかると大変”と聞いていたものの、1週間かからない程度で治癒診断がもらえ、思っていたよりは軽く済んだのかなと感じています。しかも、抗体も獲得できて帯状疱疹への心配が軽くなったようですし、考えようによってはラッキーだったのでしょうか…。

ただ、発症から3~4週間たった今も発疹跡はかなり目立っていて、メイクでは隠れないくらいの赤茶色の跡になってしまっています。しかもかさぶたが自然にとれたのにも関わらず、微妙にへこんでしまっていてファンデーションが溜まってしまうんです。このまま発疹跡の着色とへこみが戻らなかったら…と気持ちがザワつきます。

過去に水ぼうそうになったかはっきりしない方、かかったことはあるけれど子ども時代だったという方は、現在の抗体価を調べたり、帯状疱疹予防ワクチンを接種を検討して、水ぼうそうにかからないようにしてくださいね。

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