実年齢よりも若くみえるためには、常に「姿勢」をキープ!【悩みを手放す21の方法#4】

2023.08.15 LIFE

曹洞宗徳雄山建功寺第18世住職で、庭園デザイナーの枡野俊明さんの新刊『悩みを手放す21の方法』(主婦の友社)の中から、自分がラクになれるヒントを8回に分けてご紹介します。

今回のテーマは「姿勢を正す」です。

 

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姿勢がいいと、丹田までストンと息が落ちるのです

いすに座るときの姿勢も同じです。背もたれの少し手前に腰を下ろし、骨盤を立て頭が背骨の真上にくるように座ります。背もたれに寄りかかるのはラクな姿勢に思えますが、そうではありません。背骨が頭をしっかり支えることができなくなるため、その負担が首や肩、背中や腰にかかってきます。ねこ背の人と同じように、肩こりの原因になったり、胸やおなかが圧迫されて内臓の働きが悪くなったりするのです。

 

座るときにも丹田(たんでん)に力を入れて、背すじを伸ばすことが大切です。いすの座面はやわ らかすぎないほうが正しい姿勢を保ちやすく、体にはやさしいのです。

 

自分の姿勢が正しいかどうかは、丹田呼吸をしてみるとよくわかります。まずは丹田から息を吐き、次に吸い込んだ息を丹田にまっすぐに落とすのです。胸のあたりで息が止まるような感覚があれば、姿勢は正しくありません。丹田まで自然にストンと息が落ちるまで、姿勢を整えながら何度でも繰り返してみましょう。

 

外を歩くときにも、この姿勢を維持しながら歩きたいものです。最初は姿勢を正していても、気がつけば背中が丸くなってトボトボ歩いている、ということがあるかもしれません。その場合、目線の位置を意識して変えてみましょう。

 

禅では、立っているときには六尺前(1.8m先)、坐っているときには三尺(91cm)先に視線を落とすよう教えられます。六尺とは、畳の縦一枚分。三尺とは半畳分です。歩いているときにも、そのくらい先に視線を置きながら歩くと自然に背すじが伸びていくはずです。

 

電車やバスに乗っているときにも、ドアに体を預けたりせず、背すじを伸ばしてつり革につかまりましょう。正しい姿勢を維持しながら、体幹も鍛えられます。

 

テレビに映る高齢の俳優さんたちは、いつも見事なほどに若々しく見えます。それはお顔のシワとは無関係。しゃんと伸びた背中が、オーラを放っているのです。

 

やってみよう【一禅チャレンジ】

一日一回、 鏡で姿勢をチェック

ご自宅に姿見はありますか?できるだけ全身が映る鏡を用意して、一日一回は姿勢のチェックをすることをおすすめします

 

両足を軽く開き、下腹にグッと力を入れて骨盤を立てます。横から見ると、頭頂部と尾てい骨が一直線上にあるのが正しい立ち方です。家族にスマホで写真を撮ってもらうなどして、 正しい立ち姿になっているか確認してみましょう。

 

姿勢を正したら丹田呼吸をします。ゆっくり息を吐き、吸うことを繰り返します。丹田にまっすぐ息が落ちるように意識することで、姿勢も整ってくるのです。これを毎日続けることで、正しい姿勢を体が覚えていくのです。ぜひ毎日やってみてください。

 

▶次回のテーマは「吟味して買う」
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悩みを手放す21の方法(枡野俊明著/主婦の友社刊)

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プロフィール
枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
1953年、神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺第18世住職。庭園デザイナー。多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。「禅の庭」を通して国内外から高く評価される。芸術選奨文部大臣新人賞受賞、ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年ニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。『禅僧が教える不安に負けない心の整え方』(主婦の友社)など著書多数。

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