
モラハラ体質=危険運転ドライバーの可能性大! 怖がらせて妻を服従させようとする、身勝手な心理とは
できることなら同乗したくない、でも一緒にいかないと怒り出すモラ夫
その日は連休ということもあり、もともと車で外出することにF子さんは賛成していませんでした。いくら「渋滞するってニュースで言っているから電車で行こう」と言っても、夫は自分の計画をガンとして通す人なのだそうです。
自分の意見に賛成をしないと「俺の決めたことが嫌なのか!」と大きな声で怒鳴り出すし、一気に不機嫌になる夫。そうなるのが怖いF子さんは夫の言う通り、子どもと一緒に車に乗り出発しました。渋滞を考慮して子どもがぐずらないように、おもちゃやお菓子の用意は万端にして出発したそうです。連休中にも関わらず行きの道路は思いほかスムーズだったので、目的地では楽しく遊ぶことができました。
しかし、やはり帰り道は驚くような渋滞でした。
『夫は渋滞にイライラして文句ばかり。車の中は本当に負の空気が充満してしまい、私ができることは子どもを泣かさないことと、渋滞が解消することを祈ることだけでした。やっと渋滞が終わり、車が動き出した途端に今までのストレスを解消しようとしているのか、無理な割り込みはするわ、急にスピードを上げ追い越しをするわ、と危険な運転を始めました。私が「怖いからやめて」と言うと薄ら笑いを浮かべさらに余計に危険な運転をするのです』
モラハラ夫は機嫌が悪い時は危険な運転をします。妻や子ども達に恐怖感を味わわせることで、自分の強さをアピールしているつもりなのでしょう。煽り運転や無理な追い越しなどを当たり前のようにします。
そして歩行者に対しても、「自分の運転の妨げになる邪魔な人」と捉えています。例えば左折時、横断歩道を渡っている人のすぐそばまで車を寄せジリジリと近寄っていくのです。歩行者優先という認識は一切なく、歩行者が青信号を渡っていても、車がそばにいるなら急いで横断歩道を渡るべきという持論を持っているのも自己中心的なモラハラの人に多くいるようです。
ただ、人前ではとてもいい人を演じるのがモラハラの特徴です。家族以外の人が車に乗っている場合はそんなことはしないので、そんな危険運転をする人とは思われていません。そのため、この悩みを人に話してもわかってもらえません。
危険運転はDVと同じこと
F子さんの夫はハンドルを握ると気が大きくなるのか、更に威圧的になるそうです。他の車に対して「曲がるならさっさと曲がれ」「何フラフラ運転してるんだ!」と文句を言うのは当たり前。
以前、他の車が急に割り込みしてきた事があったそうなんですが、モラハラ夫は信号待ちで車から降り、その車の窓ガラスを叩いて怒鳴りつけたといいます。
「それはやりすぎじゃないの。絶対におかしいから」と、さすがにF子さんもひと言注意をしたそうです。しかし、「あいつが悪いんだ」「俺が急な割り込みは危険だと教えてやったんだ」「俺は悪くないのになんで俺に文句言うわけ?」「俺があいつに教えてやらなかったら、他で事故を起こすことになっていたんだぞ」と悪びれることなく文句を言っていたそうです。
『この時「この人には常識が通用しない。」と改めて思いました。それでも夫に逆らうことや夫から離れることを考えられない私は、ただ黙って夫の意味のわからない理屈を聞き流すだけでした』
モラハラ夫は車に乗りこみハンドルを握ると、自分自身を強いものだと思い込んでしまうのです。そのせいで周りの車に対して自分より下の人間が運転していると思い込み、攻撃的になるのです。この時も、モラハラ夫は自分は正しいと信じて疑わないのです。
モラハラ夫が急ブレーキ、急発進をすると、同乗者にとっては恐怖でしかありません。車内という密室、運転するのはモラハラ夫、自分で自分の身を守る事ができない状態です。これは「俺の言うことを聞かないと怖い思いをするぞ」というモラハラ夫の脅しになります。DV加害者と同じじで、ターゲットに恐怖を味合わせることで支配する意図があります。車に同乗するたびに、恐怖を味わい、この人に逆らうと自分はもっと怖い思いをするかも知れない、といつの間にか思い込まされてしまっているのです。夫のいうことを聞かないといけない、文句は言ってはいけない、夫は正しいと洗脳されていくのです。
モラハラ時期の運転は更に危険
モラハラ夫がF子さんに対して暴言を言い続けている日がありました。夫の暴言に対して反論することもなく、ただ言われ続けることに慣れてしまっていたF子さん。反論すれば100倍になって返ってくるので、何も言わずにただ黙っているのが常になっていたといいます。
一通り文句を言い切ったモラハラ夫は「今から昼飯食べにいくから」とF子さんに車へ乗るように指示しました。
『機嫌の悪い夫の運転は、いつもの運転よりもさらに乱暴になるのはわかっています。でもそこで「行かない」というとより機嫌が悪くなり暴言がまた始まるので、私は黙って助手席に乗りました』
F子さんの夫に限らず、一般的なモラハラ夫の妻への暴言は、とどまることを知りません。でも妻は夫に対しての怒りや拒否の感情よりも、自分を守るために黙って聞くことを選びます。反論することで、夫の暴言がますますエスカレートすることはもう経験済みだからです。モラハラ夫に対して反論しないからといって、妻はモラハラ夫の言うこと全てを肯定しているわけではなく、自分の心を守るための行動なのです。
モラハラ夫が暴言や無視をするときに、反論したり抗議をするとモラハラ夫の気持ちをエスカレートさせます。モラハラ夫は、妻の怒りと恐怖と涙がエネルギー源となっているのです。ですから、モラハラ夫の暴言を心に入れずに、反論もせずに放っておくことが自分の心を守る最善の方法になると自然と学んでいくのです。でも反論しないからと言って、相手の言葉を受け入れたわけではありません。沈黙は自分の内なる強さを見出すための土壌を築くことができます。
【前編】では、モラハラ夫の危険運転はDV行為そのものであるということ、モラハラ夫の暴言に妻が反論しない理由について解説いただきました。
▶つづきの【後編】では、身の危険を感じて、モラハラ夫の運転について注意をした場合、どうなるのか?…についてお伝えします。__▶▶▶▶▶
【編集部より】あなたのモラハラ体験を吐き出してみませんか? >>>こちらから
1 2
スポンサーリンク
【注目の記事】
- 「予約がとれないブランディングスタイリスト」が50代女性に向けて提言する「自分をもっと好きになる方法」って?
- 女性の毛髪への新アプローチ「S-DSC毛髪再生医療」とは?「毛の成長を促す起点となる細胞の一つを移植する」治療への期待を専門医に聞きました
- 形がきれい!合わせて着るだけで上品見えする【ユニクロ】の黒セットアップ【40代の毎日コーデ】
- 熱中症「頭が痛くなった」はもう危険スレスレ!昨年の倍搬送されている2025年、「この梅雨明けまえがいちばん危ない」これだけの理由【専門家が解説】
- 運動嫌いだった56才、ゆがみを整えたら「ネガティブな性格」を卒業できた。「離婚から立ち直り、推し活も始めました」【鬼軍曹ゆか様ダイエット】
- 48歳独身女性、立ち上がろうとした瞬間「あれ??」。このめまい、もしかして「更年期」なのかな?【マンガ100人の更年期R】
- 「まさか、私が乳がんに?」53歳でがん告知。抗がん剤で動けないつらい日々に、私を支えてくれたものとは
- 大人気【ユニクロ】ワイドスウェットパンツ。オシャレな人が購入しているカラーとは【40代の毎日コーデ】
- 「意地でもシミを増やさない」紫外線対策4つのポイント。「日傘だけでは不十分!?」50代美白のカリスマ美容家さきめぐ先生に聞いた
- 【熱中症搬送数激増中】実は6月下旬からの「高湿度」が最も危険!「さぼると熱中症リスク激増」の意外すぎる習慣とは?
- 「私の老化度、本当に54歳ぶんなのかな?」更年期以降は全員が気にしたい「自分の生物学的年齢」を計ってみたら衝撃的すぎる結果に
- 「体温が1℃下がると太りやすくなる」問題が、更年期世代の女性にとって特に深刻なのはなぜか?「お風呂に入る前たった1分でできるヤセ習慣」とは?【石原新菜先生が解説】
- 超激務ヘアメイク藤原美智子さんが「42歳で思い切って変えたこと」その顛末は?「顔も体も片側だけ引き攣った状態になるまで」働いて
- 「更年期のあと」ってどうなりそうですか?54歳コンビが語る「ここまでは冗談みたいにしんどかったけれど」の話
- 43歳、新しい職場で心が折れた。でも、25年ぶりにピアノを弾いたら胸が熱くなって──そこから私の転機が始まった
- 更年期後に「消える症状」と「そのまま残る症状」って?7万人のデータが教えてくれる「更年期の真実と、これからの人生」
- 更年期、どうやって乗り越える?運動、食事、サプリ、そして注目成分「ゲニステイン」まで、更年期の専門医が教えます
- 今の生活が「しんどい」なら「命の前借り」をしている証拠。知らずに「疲れを溜めてしまう」生活習慣とは【医師監修】
- 【徹底検証Hip Fit】はいて1日23分、ながらで使える手軽なヒップトレーニング!SIXPADの女性向けショーツタイプEMSで「ヒップから健康」は叶う?
- 「1年で約6倍」老化スピードが速い人と遅い人、その違いは?美人女医が伝えたい老化を早める3つの原因【医師監修】
- 「一度使ったらやめられない」人気スタイリストも40代編集もリピ買い中の『涼ブラ』って?「滝汗でも不快感なし」「つけ心地がラクなのに~」続々と魅了される理由とは?