金子隼也&野村康太『パーフェクトプロポーズ』を語る「受け取ったものは、優しさと愛です」

2024.02.01 LIFE

家事能力抜群のクール男子・甲斐。そして、人生に疲れたサラリーマン・浩国。子どもの頃に結婚の約束をした2人の再会から始まる、純愛スパイスラブストーリー、ドラマ『パーフェクトプロポーズ』(2月2日金曜21時からFODにて配信スタート)が話題です。

 

本作でW主演を務める、浩国役の金子隼也さん、甲斐役の野村康太さんにインタビュー。生きるために必要なのは睡眠と美味しいごはん、そして……。ともに本作がドラマ初主演となる金子さん、野村さんに、オファー時の心境や撮影の思い出、お互いの印象などを伺いました!

 

W主演で初共演。お互いの第一印象は?

――出演が決まった時の心境や原作、台本を読んだ時の感想を教えてください。

 

金子隼也さん(以下、金子)オーディションで一度本読みをした際に、もうちょっとコメディに寄せてほしいと言われて。ただ、思うようにできなくて、もうちょっと振りきってやればよかったなと、オーディション後に考えるところがあったので、落ちたかもしれないなと正直思っていました。

 

結果が出るまでも結構時間があいたので、まさか自分が主演をやらせて頂けることになるとは思わず、決まったと聞いた時は驚き半分とうれしさ半分でした。原作を読んだ時は人の優しさやぬくもりを感じて、とてもほっこりする物語だと思いました。浩国と甲斐の関係性が徐々に変わっていくところは、原作でも台本でも魅力を感じた部分です。

 

野村康太さん(以下、野村)出演が決まったのを聞いたときに、まずW主演ということにすごく驚きました。原作を読んだ時、僕が演じる甲斐は自分とすごくかけ離れた性格だったので、僕にできるのかという思いがありました。最初の本読みでは、自分がいろいろと考えたことを監督とたくさん話し合うところから始めました。金子くんも言っていたように、本当に心が温まる物語で、愛し愛されることの尊さ、当たり前の生活の大切だなど、気づかされることがいろいろあるなと思いました。

 

――初共演の感想を伺いたいです。第一印象と実際に演じてみてからの印象の変化などを教えてください。

 

金子 僕よりも4歳も若い19歳(当時)ということにまず驚いて。実際に会ったら今度は身長がめちゃくちゃ高いことに驚きました。これまで、見上げるくらい背の高い方とご一緒することはあまりなかったので新鮮でした。背が高くてスタイルも良くてかっこいいというのが野村くんの第一印象です。撮影が進んでいくと、意外とおっとりした性格なんだなということが分かりましたし、人懐っこい所もあってかわいいなって思いました。だけど、僕の方が年上だということを忘れてしまうくらい大人びているところも多くて。一緒に撮影するのがとても楽しかったし、居心地がよかったです。

 

野村 うれしい! 最初はものすごく静かという印象でした。お互い人見知りなので、最初の本読みの時は距離が縮められなくて……。読み合わせや現場を重ねていくうちに、本当はすごく明るくてお茶目なんだなという一面が見えてきました。あと兄貴感というのかな、面倒をみてくれる感じがすごくあって、いいお兄ちゃんです。現場では何度も助けられたし、隣にいてくれることがすごく心強かったです。

 

――先ほど、インタビューが始まる前も金子さんの姿を探していましたよね(笑)。

 

金子 本当に?(笑)。

 

野村 うん。だから(取材部屋に)入ってきた瞬間に緊張が和らぎました。そういう存在です。

 

金子 なんかうれしいなぁ。

 

人見知り同士が打ち解けたきっかけは?

――人見知り同士が打ち解けたきっかけ、覚えていらっしゃいますか?

 

金子 浩国と甲斐が同居している部屋での撮影が多くて。そんなに広い部屋ではなく、リビングか寝室のどちらかで撮影をしていました。リビングで撮影している時は、寝室のベッドの横にモニターを置いて、監督、僕、野村くんで並んで座って観ていました。そこでプライベートの話もするようになって徐々に打ち解けていった感じでした……合ってる?

 

野村 合ってます。狭い場所でくっついて話をするなかで、お互いにすごいサウナ好きということも分かって。おすすめのサウナの情報交換で盛り上がって、徐々にいろいろな話につながっていったという感じです。

――金子さん演じる浩国、野村さん演じる甲斐。お互いが演じる役に感じた魅力、惹かれたポイントなどを教えてください。

 

金子 甲斐は自分の中に抱えているトラウマや悩みがありつつも、そこを隠して浩国に対してとても優しくて。どんな状況であっても、浩国を包み込んであげようとする優しさにキュンとしました。あと、やっぱりクールでかっこいいキャラクターだなと改めて思いました。

 

野村 浩国はとにかく優しい心の持ち主です。金子くんが演じる浩国は甲斐の行動をすごく受け入れてくれていることを実感しました。約束を果たせなかった時の謝り方とか、行動も含めてなんかちょっとキュンとしちゃって。甲斐の積極的なアプローチへの反応、その表情や行動がすごくかわいいという印象があります。

 

――キュンとしたというワードが出たところで。キュンとしたシーンやお気に入りの仕草などはありましたか?

 

野村 僕が好きなのは洗面所でのシーン。浩国が甲斐の上半身を見ちゃった時の照れる仕草とか、顔をグッと近づけた時の表情は今でも鮮明に覚えています。

 

金子 僕は甲斐から「ちょっと痩せたか?」と顔を触られるシーンです。僕の中では浩国は甲斐のアプローチに慣れていたつもりだったけれど、実際にキュンとしました。

 

お互いの中に感じた役との共通点とギャップにドキッ!

――野村さんは甲斐は自分の性格と違いすぎている、とおっしゃっていましたが、ご自身が演じた役で自分と似ていると感じたことや共感できる部分はありましたか?

 

金子 切羽詰まると他のことに手がつけられなくなるところは似ているかもしれません。浩国は会社では上司からプレッシャーをかけられていて、プライベートに割く時間がなく家事に手が回らない。切羽詰まっている感じにちょっと共感しました。僕はプレッシャーをかけられたら逃げ出したくなっちゃうので、浩国のように耐えて仕事を続けることはないと思います……。あんな風にプレッシャーをかけられたら、僕はすぐどこかに行っちゃう気がします(笑)

 

野村 甲斐は思ったことをズバッというタイプだけど、僕にもそういう一面があります。割とはっきり言うことが多いので。あとはほとんど似てないかな(笑)。甲斐はクールな性格だけど、僕は普段ちゃらんぽらんというかふわふわしていると言われることが多くて。甲斐は感情の起伏を表に出さないけれど。僕は割と感情が顔に出ちゃうタイプ。楽しいことがあったら楽しい顔になるし、悲しいことがあったら悲しい顔になっちゃう。ほとんどが違う気がします。

 

――お互いが役に似ていると感じた部分はありますか?

 

野村 めっちゃ優しいところ! ここは共通点だと思います。撮影で思いやりを感じることはすごくあったし、浩国が甲斐を家に住まわせてくれて向き合っている感じというのかな。自分を見てくれる感じは金子くんとすごく似ていると撮影中、何度も思いました。

 

金子 ちょっと鋭いところかな。野村くんは普段おっとりしてるけど、なんか鋭いと感じることが多かったです。野村くんが自分でも言ってたけれど、役と似ていない部分が多いからこそ、撮影を通して野村くん本人とのギャップを感じることがとても新鮮でキュンとしていました。

 

野村 うれしいーー!

――撮影中は監督ともたくさんお話をされたとおっしゃっていましたが、印象に残っているやりとりはありますか? 原作者の鶴亀まよ先生も撮影現場にいらっしゃったそうですが……。

 

金子 甲斐が浩国を後ろからハグするシーンの撮影で、ちょっとぎこちなくなってしまって、どうやればいいのかを相談した時に、監督が実際にカメラマンのアシスタントさんをモデルにして実演してくれたんです。そのやりとりで現場がすごく和んだのと、ちょっと楽しくなってしまって(笑)。「ここ、どうやればいいですか?」と聞くと、監督が実演するというのがお約束のようになっていました。優しく包み込んでくれるし、お茶目なところもあって、監督はじめ、スタッフの皆さんが温かい雰囲気の現場を作ってくださったことに感謝しています。先生も現場でお会いしたよね。

 

野村 第一声が「浩国と甲斐だー!」って。すごく喜んでくれて。

 

金子 そうそう。あの言葉ですごくホッとしたというか。浩国と甲斐、二人の物語を作って下さった方に納得してもらえるかどうか、正直結構不安だったのですが、とても喜んでいただけたのでうれしかったです。

 

野村 撮影中もすごく楽しそうだったと伺って、ホッとしたのを覚えています。僕の監督のイメージは『パーフェクトプロポーズ』という作品、そして浩国と甲斐への愛情がすごくある方。本読みでも現場でもいろいろ引き出して、教えてくれて、たくさん話した印象があります。セリフやシーンの繋がり、細かい心情まで、具体的に丁寧に教えてくださるので、作品に寄り添って作っていく空気を感じながら演じることができました。

 

来週配信の記事 2月7日19時10分配信>>>『パーフェクトプロポーズ』金子隼也&野村康太が「絶対落ちる」パーフェクトな手料理って?

ドラマ『パーフェクトプロポーズ』

■配信:2月2日(金)よる9時第1話・第2話、FODにて配信スタート以降毎週金曜よる9時最新話配信

■出演:金子隼也、野村康太

入江甚儀、木下彩音、高橋璃央、林裕太/田中幸太朗、岩瀬亮/北見敏之 他

■原作:鶴亀まよ「パーフェクトプロポーズ」(海王社「GUSH COMICS」刊)

■主題歌:「Daydream」OCTPATH(YOSHIMOTO UNIVERSAL TUNES.)

■監督:宝来忠昭

■脚本:宮本武史

■製作:「パーフェクトプロポーズ」製作委員会

■オフシャルサイト:https://www.fujitv.co.jp/propose_drama/

■配信ページ:https://fod.fujitv.co.jp/title/70li

■公式X:https://twitter.com/propose_drama

■公式Instagram:https://www.instagram.com/propose_drama/

 

■プロフィール

金子隼也

1999年11月27日生まれ。神奈川県出身。2021年放送『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』で俳優デビューを果たす。以降、2023年はドラマ『ハマる男に蹴りたい女』、朝の情報番組『ZIP!』内放送の朝ドラマ『パパとなっちゃんのお弁当』などに出演。放送中のドラマ『春になったら』(カンテレ・フジテレビ系)に出演しているほか、映画『マイホームヒーロー』が3月8日公開。

 

野村康太

2003年11月30日生まれ。東京都出身。2022年、ドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』で俳優デビューを果たす。その後もドラマ『silent』、『ホスト相続しちゃいました』と話題作に出演。俳優活動のほか、雑誌「MEN’S NON-NO」のモデルオーディション「メンズノンノモデルオーディション2023」で準グランプリを獲得し、専属モデルとなった。モデル、俳優としての今後の活躍に期待が寄せられている。

 

撮影/廣江雅美 スタイリング/JUNSHI(金子さん分)、能城匠(野村さん分) ヘア&メイク/佐々木麻里子(金子さん分)、菅井彩佳(野村さん分) 取材・文/タナカシノブ

 

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