
実母からのお金の無心を断れず…孝行娘のトラブルって
女性のライフプランは家族や仕事関係など、自分ではどうしようもないことに影響を受けてしまいがち。そんな状況でも自分らしさを保つには、どうしたらよいのでしょうか。
シングル実家暮らしの40代女性、意外なお金の支出先とは
N美さん(46歳)がマネー相談にいらしたのは、今から1年ほど前にさかのぼります。その頃は毎月赤字になって支払いに追われ、将来の見通しがつかず困り果てていました。
しかし、聞けば神奈川県の実家でお母様と二人暮らし、医薬品を扱う商社に勤務していて安定した収入もあります。実家はお母様名義の持家でローンはなく、固定資産税の支払いをしなくてはならない程度です。お金を使う趣味を持っているわけでもありませんし、以前は月々しっかりと貯金もしていました。
それなのに、なぜ毎月赤字になってしまっていたのでしょうか。
実は、毎月の赤字はお父様が亡くなってからのことだったのです。
それはN美さんが44歳の時。お父様の急死はN美さん母娘の暮らしをがらりと変えてしまいました。お母様はN美さんをすっかり頼るようになりましたが、特にお金のこととなると何から何までN美さん任せの様子でした。
お母様の年金とN美さんのお給料から、お互い決めた金額を出し合って生活費に充てるのですが、毎月のように足りなくなってN美さんは追加でお金を出さなくてはなりません。
そのうえ、家電を買い替えたり、部屋のリフォームをしたり、何かとお金が必要になるたびに無心され、貯蓄を取り崩すことが常態化していってしまったのです。
母親だけでなく、自分の将来も大切
このままではいつか貯蓄がなくなり、生活が破たんしてしまう。そう思っていても、N美さんはお母様にお金のことをなかなか言い出せずにいました。
母娘の関係は一朝一夕にできあがるものではありません。家計のことをオープンに話し合えればいいのですが、そうはいかない親子が少なくないのも現実です。
とは言え、このままでは二人の生活だけではなく、N美さんがひとりになった時の暮らしも危うい状況です。
そこで、まずはお母様に言われるままに出費を重ねることをやめることにしました。はじめはお母様の拒否反応があったようですが、無いものは出せないときっぱりと繰り返し伝えたことで理解も得られ、貯蓄の取り崩しはストップ。その後は貯蓄を少しずつ再開することができるようになりました。
お母様とのやりとりは気苦労も多く、「お金を出せば話は簡単」と気持ちが揺らいでしまうことも多かったようです。しかし、FPのマネー相談を利用しながらだったので心が折れることもなく、なんとか家計の改善をしていくことができました。
頼りたくても頼れない、でも一人で抱え込まないで
N美さん親娘は今のところ二人とも健康で元気です。しかし今後はお母様が年齢を重ねていくにつれて、病院や介護施設を利用することが考えられます。家族の問題だからと思って、相談前のN美さんのように一人で頑張ってしまうと、行き詰ってしまいかねません。
そんな時は、周りに助けを求めることがとても大切です。
今回のように家計のことなら、FPに相談すると役に立てることも多いと思います。また、病院に通うようになって困ることがあれば、病院の相談窓口を利用できます。大きな病院であれば、相談窓口を開いていることが多いので積極的に活用したいですね。
一人で思い悩んでいたことが、相談がきっかけで道が開ける場合もあります。「大事なのは、一人で抱え込まないこと」、この言葉を、困った時に思い出してください。
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(FPCafe登録パートナー タケイ啓子)
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