
「もうそんなことしないよ〜」と笑う長女に、私はどう向き合えばいいのか?発達障害育児のリアル
「空気が読めない」だけじゃない。独特な魅力と向き合いながら
この話を長女にすると、いつも決まってこう返してきます。
「いつの話してるの!? さすがにもうそんなことしないよ〜」
その屈託のない笑顔を見ると、あのときの出来事も「幼かったからこそ」と、つい笑って流したくなる自分がいます。でも、やっぱりあの日の行動は、「家族だから」こそ許されたものであったことも、忘れてはいけないと思うのです。
もし相手が他人だったら……「空気が読めない」「人の気持ちがわからない」と誤解されたかもしれない。ましてや、傷をしつこく見たがる様子に「サイコパスなんじゃ…?」とさえ思われた可能性も、ゼロじゃありません。
たとえ仲が良い相手でも、痛みに耐えている横でワクワクされれば、さすがに距離を置きたくなる人もいるでしょう。だからこそ、私ができることは、たったひとつ。彼女の行動が誰かを傷つけないように気を配りながら、彼女らしい“独特な魅力”をなるべく損なわずに、少しずつ育てていくこと。
「空気を読む力」は社会の中でとても重視される能力です。でも、それだけがすべてじゃないはず。
むしろ、長女の素直な物言いやユニークな視点は、たしかに時に不協和音を生むけれど、それが新しい価値や可能性につながることだってあります。
……そんなふうに信じていないと、親としてやっていくのは正直、しんどいんですよね。反省ばかりしていたら、心がもたないから。
ちなみに、長男本人は今でもこう言っています。
「あの事故ってさ、競技を2回も連続で申し込んだママのせいなんじゃない?」
……ちーん。
兄妹のあいだで悩みつつ、今日も「ツッコまれ役」は結局、母なのでした。
<<本記事の前編「他人から見たら“サイコパス”?『空気が読めない』発達障害の長女がひき起こした『あの日の事件』
【前回の記事はこちら】
●発達障害の娘を育てる私が、他人から言われて一番つらかった言葉。治療にも影響した、その一言とは
画像はイメージです
これまでの連載が、電子書籍になりました!
『ウチの子、発達障害ですけど 別に 「かわいそう」じゃないし!』(岡本ハナ 著/主婦の友社刊)
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