今の生活が「しんどい」なら「命の前借り」をしている証拠。知らずに「疲れを溜めてしまう」生活習慣とは【医師監修】

注目すべきは、体と心の健康をサポートする乾電池「ミトコンドリア」と代謝促進ホルモン「コルチゾール」

体の中の状態によって、私たちの健康と美容は保たれています。体の内側からのパフォーマンスを最大化することで、健康を手に入れ、心身ともに若々しさを保ち日々元気に過ごすことができます。そこで重要なのが、「ミトコンドリア」と「コルチゾール」です。

 

まず、ミトコンドリアから説明しましょう。ミトコンドリアは、ほとんどの生物の細胞一つひとつに存在する小さな器官です。私たちが生きていくために必要なエネルギー「ATP」を産生する働きがあり、人間にとっての「乾電池」みたいなもの。例えば糖質を1個とると、38個のATPを作るといわれています。

 

ただし残念なことに、ミトコンドリアは年齢とともに減少します。すると、代謝が落ちる、肌のターンオーバーが遅くなる、免疫が落ちるといった体のパフォーマンス低下につながるのです。そのため、ミトコンドリアを元気にすることが、若々しさを生み出すカギとなります。

 

ミトコンドリアと同様に、体のパフォーマンス向上に大切なのが、「コルチゾール」です。コルチゾールとは、健康や美容に関わるさまざまな機能を持つホルモンのことで、副腎皮質で作られます。代表的な働きは、炭水化物(糖質)・脂質・たんぱく質の代謝促進、疲労回復、抗炎症作用です。

 

コルチゾールは基本的に朝に分泌され、夕方になると止まる性質があります。1日の産生量が限られているため、朝に分泌された量で1日をいかに効率よく、何に使うかという配分が大事。例えば、乱れた食生活や運動不足やストレスなどが原因で炎症などの体への負担が生じると、その対応に大量のコルチゾールが使われ、エネルギー補給、代謝アップといった、本当に使いたかった健康や美容に使えなくなるでしょう。そのため、健康を保ち日々元気にはつらつと過ごすためには「コルチゾールの無駄遣いをいかに減らすのか」が、ポイントとなります。

 

▶ちょっとした配慮で「疲れない体に」

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