40代は借金世代!? 40代の平均「住宅ローン」残高とは
40代で住宅ローンを抱えている人の平均残高はいくらくらいなのだろう? 先日、アラフォーのときに都内の2LDKマンションを購入した知人の40代後半独女が「今年じゅうには住宅ローンを返し終わる」と言っていた。
独身なのでもちろん、おひとりさまでの返済。いくらの物件で、そのうち頭金がいくらでローンがいくらだったかは聞いていないが、なんと返済スピードが早いこと! そこで思った。40代の平均「住宅ローン」残高はいくらくらいなのだろう?
全体の平均借金額は507万
総務省が発表している「家計調査報告書(貯蓄・負債編)2016年」によれば、2人以上世帯の負債額の平均は507万円というデータが出ている。負債を抱えていない世帯もいるため、2人以上の世帯の負債保有世帯に限ってみると,平均の負債額は1,357万円。また、中央値は1,006万円だった。ちなみに、2人以上の世帯に占める負債保有世帯の割合は、全世代で37.3%。全世代で借金を抱えているのは4割未満なんですね。これは多いととるか少ないととるか。
そして負債の約9割が住宅・土地のための負債だという。つまり、借金=ほぼ住宅ローンと考えていいと思われる。
40代の平均借金額は1,047万
世代別の負債額をみてみよう。二人以上世帯での、世帯主の年齢階級別・負債額と、負債保有世帯の割合はこのようになった。
40歳未満・・・1,098万円 負債保有世帯 57.7%
40~49歳・・・1,047万円 負債保有世帯 62.8%
50~59歳・・・ 591万円 負債保有世帯 52.9%
60~69歳・・・ 220万円 負債保有世帯 27.1%
70歳以上・・・ 90万円 負債保有世帯 11.2%
もっとも負債額が多いのは40歳未満、次いで40代と、年齢を重ねるうちに負債額が減っている。もっとも負債保有世帯が多いのは40代。なんと6割以上の40代が負債(主に住宅ローン)を抱えているということになる。まさに40代は借金世代!
60代以降になると負債保有世帯がグッと減っている。恐らく定年を迎える60歳までに住宅ローンを完済する家庭が多いのだろう。
40代の平均住宅ローン残高は
また、負債保有世帯に限定した(=負債を抱えていない世帯を除いた)負債額は次の通りだった。40歳未満・・・1,898万円
40~49歳・・・1,669万円
50~59歳・・・1,116万円
60~69歳・・・810万円
住宅ローン残高の平均がいくらくらいなのか? この数字がほぼその答えになるだろう。負債保有世帯のみの現在の負債高の数字である。40歳未満の平均が1,898万円と最も多く、40代は平均1,669万円、50代は平均1,116万円。年齢を重ねるごとに負債額が減っていることがわかる。
40代の6割以上は住宅ローン返済中
40代は6割以上が負債≒住宅ローンを抱えていて、その世帯に限定すると、40代の平均住宅ローン残高は1,669万円。冒頭に書いた知人40代独女は今年中に負債額が0になるのだから、同世代平均より圧倒的に完済が早い。
60代になると負債保有世帯が3割を切っているので、定年退職して老後を迎える60歳くらいまでで住宅ローンを完済するのが平均的な返済パターンだと思われる。しかし、他人よりちょっと早い20代後半から住宅ローンを抱えている私。知人を見習って、早く完済人になろうと思うのであった。
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