
「休んでも疲れが取れない」のは年齢のせいじゃないかも。「慢性疲労」の正体と今すぐ見直すべきこと【漢方薬剤師監修】
「しっかり寝たのに朝からだるい」「週末に休んでも疲れが抜けない」そんな不調に悩む女性は少なくありません。
「年齢だから仕方ない」とあきらめがちですが、実は慢性的な疲れの原因は加齢そのものではないことが多いのです。
若い頃と同じ生活を続けていることが、今の不調を引き起こしているかもしれません。
年齢じゃない?慢性的な疲れの正体とは
Photo:O-DAN
1. 自律神経の乱れ
更年期や慢性的なストレスによって、自律神経が乱れることがあります。
とくに、交感神経(活動モード)が常に優位になってしまうと、リラックスして回復する「副交感神経」の働きが弱まり、心もからだも休まらなくなってしまいます。
これにより、寝ても疲れが抜けない、常に緊張感が抜けない……といった状態に陥りやすくなることも。
2. 睡眠の質の低下
「睡眠時間は足りているのに疲れが取れない」と感じていませんか?
その背景には、浅い眠りやホルモンバランスの変化が関係している可能性があります。
加齢とともに分泌が減る成長ホルモンは、深い眠り(ノンレム睡眠)を促す働きがあり、それが不足すると睡眠の質が低下。
結果的に、回復力も落ちてしまいます。
3. 栄養バランスの偏り・吸収力の低下
若い頃と同じ食事をしているのに、なぜかからだが重い……。
それは、栄養の「吸収力」が年齢とともに低下するためです。
また、無理なダイエットや食事抜きの習慣が、必要なビタミン・ミネラルの不足を招いていることも。
エネルギーをつくるための栄養が足りなければ、当然「疲れやすいからだ」になってしまいます。
疲れにくいからだををつくる生活習慣の見直しポイント
Photo:O-DAN
「昔はこれくらい平気だったのに……」と感じながら、つい若い頃と同じペースで生活していませんか?
無理がきかなくなっている今こそ、自分に合った生活習慣への見直しが必要です。
1. 朝の光を浴びて自律神経をリセット
朝起きたらカーテンを開けて、しっかりと朝の光を浴びましょう。
光の刺激によって体内時計がリセットされ、自律神経のバランスが整いやすくなります。
とくに朝の太陽光には、セロトニンという「幸せホルモン」の分泌を促す作用があり、メンタルの安定にも効果的です。
2. “疲労をためない”食習慣を意識する
3食バランスよく食べることはもちろん、たんぱく質や鉄分、ビタミンB群、マグネシウムなど「エネルギー代謝」に関わる栄養素を意識して摂りましょう。
糖質中心の食事が続くと、血糖値の乱高下でかえって疲れやすくなります。
間食も、ナッツやゆで卵など栄養価の高いものを選ぶと◎。
3. ゆる運動で「巡り」と「代謝」を底上げ
激しい運動はかえって疲れを悪化させることも。
ウォーキングやストレッチ、ヨガなど、軽めの「ゆる運動」で血流を促し、代謝の低下を防ぎましょう。
筋肉が減ると基礎代謝も下がるため、無理なく続けられる運動習慣を取り入れることが大切です。
本編では、「休んでも疲れが取れない…」と悩む女性が増えている背景にある、慢性疲労の原因や体の変化についてお伝えしました。
▶▶「疲れが取れない…」そのケア、今のあなたに合ってる?見直したい生活習慣と漢方ケアのすすめ
では、今のからだに合った整え方を見つけるためのチェックリストと、体質改善を支える漢方薬についてご紹介します。
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