「緑茶ではありません!」脂質の多い食事と一緒に飲むと「脂質の吸収を防ぐ」注目度が高まっている飲み物とは?血糖値、コレステロール値も改善【専門家が解説】

紅茶ポリフェノールが脂質の吸収を抑え、ダイエットにも!?血管疾患の死亡率も低下

この分子が大きいという特徴から紅茶ポリフェノールの、特にテアフラビンが脂質の吸収において注目すべき機能があります。

食べ物に含まれる脂質の多くを占める中性脂肪は乳化や分解を経て小腸から吸収されますが、紅茶ポリフェノールは中性脂肪の乳化と分解を阻害します。そして中性脂肪を体外に排出してくれます。つまり、脂質の多い食事と一緒に紅茶を飲めば紅茶ポリフェノールの機能によって脂質の吸収を抑えられ、ダイエット効果が期待できるのです!

またラットを使った実験では、テアフラビンを経口投与したラットの動脈の血流を短時間で増加させました。また紅茶の摂取によって血中のLDLコレステロール濃度が低減したという実験結果や、テアフラビンが腸内細菌叢に作用して便秘を改善することが確認されています。テアフラビンには脂質吸収を減らし、食欲を抑えてエネルギー代謝改善や腸内細菌叢の調節などに作用することから血糖値やコレステロール値を改善して抗肥満に働く効果も期待されています。

さらにイギリスでは1日2杯以上の紅茶を飲んだ人において血管疾患、虚血性心疾患、脳卒中の死亡率が低下したという実験結果もあるそうです。これは紅茶ポリフェノールが腸内環境を整え、脳や血管など全身にいい影響を及ぼしている可能性を示唆しています。このようにこれまでの実験や研究の結果から、紅茶ポリフェノールの持つダイエットや健康効果には目を見張るものがあると言えますね。

脂肪分たっぷりのケーキやスコーンなど、アフタヌーンティーをいただく際に、紅茶を飲むのも理にかなっているというわけです。

 

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