プレイバック花男。私たちのアオハルがよみがえる「花のち晴れ」

アラフォー世代が必要以上に気合を入れなければいけないことのひとつに”恋愛”があると思います。ほんの10年前まで、ちょっと酒が入ればすぐに誰かのことが好きになれたあの感覚は一体どこに消え去ってしまったのでしょうか。分かっているのです、長く生きてしまった経験値が全力で邪魔をしてくるということは……。

 

でもやっぱり恋愛がしたい!!!!

 

と、そんなしみったれた気持ちを刺激してくれるようなドラマがこの春スタート。その名も『花のち晴れ〜花男 Next Season〜(TBS系・毎週火曜放送)』。タイトルにあるよう、大ヒットドラマ『花より男子(2005年)以下、花男略』の舞台をそのまま反映した本作。そもそも『花男』は映画化、舞台化、海外進出ととんでもない功績を残しているアラフォー世代にはドンズバな人気マンガ。『別マ』『りぼん』を思い出させてくれる一線級のセレブな彼と、庶民の彼女の恋の物語は消えかかっていた恋する気持ちを思い起こさせてくれるはず。

ちなみに恋とは「心が沈んだ時、どうしても相手の顔を見たくなってしまう」感情なんだそうですよ(第3話より)。

 

花のち晴れ 公式サイトより

 

日本屈指のセレブ子女が通う英徳学園に通う江戸川音(杉咲花)、実は父親の経営する会社が倒産したビンボーな家に暮らす高校生。学費を払うのが苦しくても素性を隠して通学するのは、婚約者である馳天馬(中川大志)と結婚するため。英徳学園を卒業することが亡くなった天馬の母との約束だったのだ。そんなある日、校内の庶民を取り締まるC5のメンバー、神楽木晴(平野紫耀)と出会った音。お互いの存在が気になりだして……。

 

プレイバック『花男』。私たちのアオハルがよみがえる

 

単純にこのドラマのファンなのですが、視聴するうえで注目してほしいのは『花男』とのシンクロ。第3話の音と晴のデートの待ち合わせ場所が恵比寿ガーデンプレイス。おお、ここは牧野つくし(井上真央)と道明寺司(松本潤)の初デートの場所ではないか。そしてパンケーキが人気の店へ到着すると

 

「店ごと買い取ったから」

 

と晴。確かこのセリフ、道明寺も同じセリフでファミレスを買い取っていたはずそれからよーく見ると『花男』でつくしをいじめていた三条桜子も母となって出演していた。こういう”『花男』を探せ!”という演出がTBSらしくて好きだ。言われてみれば『3年B組金八先生』然り、作品を受け継いで制作していくのが何かと得意なテレビ局。見る側のツボをつついてくるのもお手の物。

 

『花男』が放送されたのは約10年前。当時、同年代だった女性たちは今の私と同じような目線でF4を見ていたんだろうな……C5、非常にまぶしい。

 

主演・杉咲花がベストキャスティングすぎて震える

 

ヒロインは元・お嬢様、現・バイト苦学生のビンボー家庭で母を支える江戸川音。この設定だけですでにシンデレラだ。『花男』ではここに当時はまだ子役上がりのイメージが払拭できずにいた井上真央さんが抜擢されて、主演クラスの女優へと一気にランクアップ。そして今回は同じく子役から活躍していた杉咲花さんがヒロインに。ビジュアルや背景を見渡しても彼女が今後、日本を代表する女優へ駆け上がっていくのが想像できる。女優だけではなく、松本潤さんというとんでもないアイドルや、小栗旬、松田翔太といった名優も排出した。

 

演技力云々は言わずもがなとして、杉咲さんのクラスに一人はいそうな雰囲気を漂わせている”普通”の存在感が好きだ。同じ子役ということで例に挙げると、芦田愛菜ちゃんといえば読書量も半端ない超・優等生。比べると人を寄せ付けない雰囲気ではなくて、クラスの端でマンガでも読んでいそうな親近感が杉咲さんにはある。CMで見せた回鍋肉をおいしそうに頬張る姿があんなに似合う女優はそんなにいない。大好きだ。

 

音の前に並んだ恋のお相手は天然男子の晴と、優しさの塊のような天馬(きっと彼は『花男』でいう花澤類)。最終的に選ぶのはきっと晴なんだろうけれど、音の心の機微をニヤニヤしながら楽しみにしようと思う。

 

さて話は冒頭に戻ってアラフォーの恋。忘れかけていたときめきを取り戻すしてくれる要素満載の『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』。性の香りも卑しさも一切しない。そこにあるのは音と晴、純粋さだけ。ふたりがいればファミリーマートだって愛の聖地に見えてしまう。騙されたと思って見てみてください。

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