母「つよ」の死、妻「てい」の妊娠……。命がめぐり、生まれ変わる。蔦重が見つめた“生”と“創作”の交差点とは【NHK大河『べらぼう』ベスト振り返りセレクション】
歌麿がモヤモヤしている状態の中、蔦重は歌麿の同意を得ないまま、自分の借金100両を歌麿の絵50枚で返す約束を吉原としてしまいました。この件が大きな引き金となり、歌麿は蔦重のもとを離れることを決めます。

蔦重(横浜流星) 歌麿(染谷将太) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」42話(11月2日放送)より(C)NHK
また、蔦重と歌麿は見ている方向も違います。蔦重は歌麿を当代一の絵師にすることを夢見ていますが、歌麿はそうなることを望んでいません。幼少期の彼は蔦重の思いに胸を膨らませていたものの、人生においてさまざまな出来事が重なる中でこうした思いは消えていきます。歌麿は石燕(片岡鶴太郎)の教えもあり、絵師として名を高めることよりも、生きものの内面や命の輝きを表現することにやりがいを感じています。さらに、歌麿は“本や錦絵で江戸を元気にしてえ”という思いが蔦重ほどあるわけでもありません。
商いの才能を授かった男と、見えるものを絵師として写し取ることを使命とする男が運命的な出会いを果たしました。そんな二人が同じ道を寄り添って歩めないのは切ないことですが、異なる人間であるゆえ仕方がないことなのかもしれません。
▶▶「ケガレ」とみなされた江戸の出産は命がけ。生んだあとも7日の徹夜を強いられ、場合によって産婆が「処分」を担った。そのオドロキの実態とは
*「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」記事一覧はこちら
この記事は
アメリカ文学研究/ライター
西田梨紗
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