「ごゆっくりお買い物ください」は微妙に失礼!さて正解は?

「資料を用意してほしい」時。
「ゆっくり買い物をしてほしい」時、敬語表現を使うとどうなりますか?

このような単純なお願いを敬語で表現する場合、次のどれが良いでしょうか。

  1. 資料をご用意して下さい。
  2. 資料をご用意下さい。
  3. 資料をご用意願います。
  4. 資料を用意なさってください。

「資料を用意してほしい」ときの正解は

これは1以外正解です。

1がなぜNGかというと、「して」が入っているからです。「して」の元の形は「する」。これはこちらの動作です。では「する」のが敬語を使う相手の場合、何というでしょうか?そうですね「なさる」です。なので4も正解となるわけです。忘れているかもしれませんが、これは小学生で習っています。ただ、小学生ではあまり使いませんよね。そしていざ使うビジネスシーンになって、小学生で習ったことを勉強し直すはめになりますが、今からでも遅くありません。理屈をきちんと理解しましょう。

 

敬語表現を省いた普通の言い方「用意して下さい」の「ご」をつけただけで敬語に変身するわけではないのです。

 

こういう場合はシンプルイズベストで、2の「資料をご用意ください」が言い間違いも少なく良いのですが、これが女性だとやや堅苦しく感じます。会議の司会などの立場で「お手元に資料をご用意下さい」という場合はまあ良いのですが、文章中ですと堅苦しさを感じます。その場合は後ろに「ますよう、お願い申し上げます。」のような言葉を添えます。

  • 資料をご用意下さいますよう、お願い申し上げます。

 

となり、文書でも口語でもスマートですね。
こちらからお願いする場合は、その行為を「いただく」と表現し、「ご用意いただきますようお願いいたします」でも良いでしょう。

 

また、口語の場合は、4の「なさってください」が女性には相応しい言い方のように感じます。会議の司会でも女性でしたらこの方が美しいと思います。

  • お手元に資料を用意なさってくださいね。

 

相手に話しかけるような場合は良いですね。

 

ごゆっくりお買い物ください

デパートでこのようなアナウンスが流れる時があります。パッと聞いた感じだと違和感を感じない人も増えているのでしょうか。
でもこれも立派な誤用です。

名詞+くださいは、敬語以外ですと、例えば極端な例で言えば「りんごください」「魚ください」のように使います。
分かりやすいですね。
しかし、名詞の中には動作を表すものもありますよね。例えば「買い物」「手続き」などです。
日常の会話の中では「買い物終わり~」とか「手続き完了!」のように使いますよね。

しかし、これらに「ください」という丁寧な言葉を付けただけで敬語になるわけではありません。

  • 「買い物ください」
  • 「手続きください」

これは可笑しいということが分かると思います。では、と「お」を付ける人がいますが、「お」を付ければ良いというものでもありません。

  • 「お買い物ください」
  • 「お手続きください」

これはNGです。まず「お買い物」。「買い物」のには動詞が必要で「お買い物する」となりますよね。
そして先ほど申し上げましたが「する」の敬語は何だったでしょうか。そうですね「なさる」です。
ですからこれは、敬語表現では「お買い物なさる」となるわけです。

つまり

  • ごゆっくりお買い物ください

の正しい形は

  • ごゆっくりお買い物なさってください

となるわけです。

同様に、

  • お手続きください

  • お手続きなさってください

が正解です。

 

まとめ

文法をしっかり押さえれば、単語が違っても対応できるのですが、
取り急ぎ!で覚えたい方はこちらを。

「資料をご用意して下さい」「ごゆっくりお買い物ください」はNG!
正解をひとつだけあげるとしたら、

「資料を用意なさってください」「ごゆっくりお買い物なさってください」です。

 

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