中年男子が可愛い!「おっさんずラブ」が世に残した功績が大きすぎる

ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系・毎週土曜11時15分〜)が熱い。深夜放送なのに毎週放送後にネットが騒つくほど人気を見せています。ただドラマが男同士の恋愛を取り上げたというだけで盛り上がっているわけではないと思うのです。

 

タイトルが示唆する通り”おっさん”が可愛い。今まで避けて通ってきたおっさんの魅力、解剖していきましょう。

 

おっさんずラブ公式ホームページより

 

春田創一(田中圭)は天空不動産の営業部員。彼女もできず、冴えないモテない人生を送っている春田に突然ふたりの求愛者が現れる。ひとりは上司である中年男性・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)。彼は熟年離婚をしてでも春田を好きだと言い、一度は振られたものの諦めきれない。もう一人は同居中のイケメン後輩・牧凌太(林遣都)。ついに思いを受け入れた春田は牧と付き合うことを決意して、また恋愛模様は混線していく……。《5月23日現在》

 

恋する黒澤部長の行動にヲタたちが共感する

 

放送後、SNSのホットワードに毎度ドラマタイトルが上がってくる理由はやはり黒澤部長の可愛さにある。55歳、妻と幸せに暮らしていたはずだったのに実はゲイ。あふれる春田への思いが止まらなくなってしまう。

 

(春田のことを)「はーるたん❤︎」

 

「おまえが俺をシンデレラにしたんだ」

 

「会いたくて会いたくて震えちゃった……」

 

と彼の中にある乙女がダダ漏れに。片思いの状態なら自分の思いを隠すところだけれど、黒澤部長が脇目も振らずにはるたんへの愛をアピールしている。この状況が何かとリンクすると思ったら、芸能人を熱血に追いかけるファンの思いに近い。いわゆるヲタと呼ばれる人たちの思いを高らかに宣言しているようだ。放送後にSNSを見ると

 

「可愛すぎる!存在が罪!!」

 

と叫ぶ黒澤のことを「自担を見ている時と同じ」と多数のヲタが共感。さらに探っていくと黒澤がはるたんに振られた瞬間、

 

「うわーっ!わー!聞こえない!聞こえなーーい!」

 

と叫ぶ姿とセリフは「自担に熱愛発覚や結婚報告があったときの私たち」だとも。納得。そんな私もかつてはSMAPのデビューシングルを買い求めたほどのヲタだっただけに気持ちが痛いほどわかる。

 

そしてはるたんの行動に一喜一憂して、乙女おじさんを演じているのが吉田鋼太郎さん。舞台ほどのオーバーリアクションな演技ではなく、ドラマにも邪魔にならないちょうどいい温度感を醸し出しているからたまらない。『MOZU Season1〜百舌の叫ぶ夜』(TBS系・2014年)くらいまでは、カッコよさを売りにしていたと思う。

 

でもバラエティ番組で彼がめきめきとギャグセンスの頭角を現したことから世論が変わる。すぐに女性に恋してしまう『東京センチメンタル』(テレビ東京系・2014年)でその花が開いた。今回はご本人が更新しているわけではないと思うけど、黒澤部長の公式インスタまで登場するほどだ。恋する乙女を演じさせたら彼の右に出るものはいない。

 

私たちの新たな恋愛ターゲットにおっさんが浮上

 

臭い、汚い、ケチと3Kと言われて世間から煙たがられる中年男性だけど、ちょっと角度を変えれば可愛いは作れる。そのことを教えているのが『おっさんずラブ』。以前『バイプレイヤーズ ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜』のことも最近の中年男子によるキュートっぷりが半端ないと書いたけれど、今作も同じく。

 

その特徴になるのがおっさんの天然ぶりだ。上記に挙げた2作ではいい年齢だからと言って、俳優陣がしっかりしているわけではない。生き方に無理をすることなく、むしろ奥さんに世話を焼いてもらっているのがありありと分かるような昭和世代風がいいのかもしれない。おっさんというと偉そうにしているイメージしかなかったけれど、天然ぶりアピールも意外といい。でもお金はちゃんと出してほしいけどね。
アラフォー女性が恋愛をするというとターゲットはどうしても年下男子に向けられることが多い。そりゃ同年代はほぼみなさん結婚済み。でも50〜60代で人生の山をひとつ越えてきたおっさんたちも可愛くていいかもしれない。そんな風に思わせてくれた本作の功績は大きい。全7話、6月2日(土)の放送が最終回だなんて早すぎるじゃないの。

 

この記事を友達に教えたい!と思ったら、シェア!

 

この記事が面白かったら

「いいね!」してね

 

フィギュア宇野昌磨「ド天然語録」振り返り!尊すぎて全地球が救われる

けして暗い話なわけではありませんが、独身女性が思いを馳せるかのように気に留めてしまうもののひとつに”母性”があるのではないでしょうか。街中を歩いてると無邪気に笑う…

東京でひとり映画に行くなら? おひとりさまオススメ映画館ガイド

OTONA SALONE大人気記事、どこまで一人で行ける? 女の「おひとりさまレベル」を10段階にしてみたでは「おひとりさまレベル3」。意外とおひとりさま初心者でも…

40代のゲイが「高橋一生ブーム」を考察!だって妙に色っぽいんだもの

大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の後番組として、今年1月から放送開始。視聴率自体はそれほど伸びていないものの、セリフやストーリー展開の面白さ、伏線回収の…

40代独女が、中谷美紀と篠原涼子のアラフォー独女ドラマを考察してみた 

アラフォー独女が主人公のドラマ『私結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系・金曜22時~)が、実際のアラフォー独女から注目されています。結婚しようと思えば…

40代にしかわからない!カラオケでなぜか踊ってしまう曲 10選

年齢によるジェネレーションギャップを感じやすいもののひとつに、カラオケがあります。会社の後輩や部下などと一緒にカラオケへ行くと「その曲、誰のですか?」などと言わ…

40代のモテないゲイが『逃げ恥』をみて思った恋愛のこと byエスムラルダ

昨年秋から冬にかけて放送され、話題となった、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(以下、『逃げ恥』)。みなさんはご覧になっていたかしら?アタシ自身は、最初のうちは食…

少女漫画『キャンディ・キャンディ』の男性キャラ、誰が好きだった?

多くの40代女性が幼少のころにハマった少女漫画といえば『キャンディ・キャンディ』があげられます。主人公は孤児院で暮らす明るく元気な少女・キャンディ。彼女を取り巻く…

NHK有働由美子アナ「あさイチ」卒業へ。48歳の独身女性が出す結論とは?

OTONA SALONEの読者のみなさま、初めまして。ライターのスナイパー小林と申します。各所でエンタメに関するコラムを書かせてもらっているのですが、今回からこちらで『ライ…

嵐・櫻井翔主演ドラマ『君に捧げるエンブレム』感動の原案とは?

年末年始はテレビをなんとなく見て過ごす予定という人も多いのでは?「ながら見」もいいけれど、是非おすすめしたいドラマがあります。それが2017年1月3日(火)夜9時から…

松本潤主演『99.9』明日で深山ワールドが最終回!2時間スペシャルに期待

最近、いかにしてストレスを軽減するかがテーマになっています。そのひとつに取り入れているのが『闇風呂』。単にバスルームの電気を落として、You Tubeの”ヒーリング”で引…

36歳になった安達祐実が、昔よりもダントツ可愛くてビビる

ここ数年で「可愛いなあ」と気になる女性のひとりに安達祐実さんがいます。彼女の存在が言わずもがな、ですが子役時代から大活躍。カレーのCM「具が大きい!」に始まり「同情するなら金をくれ!」など数々の名言を世…

春ドラマ「あないえ」「花晴れ」「朝ドラ」から見る3人のヤバイ女

最近、ぼんやり考えていることがあります。結局のところ、一般的に女性から嫌われるような女性こそが幸せを掴むのではないかと。好きな男性を落とすためならなりふり構わず、猪突猛進。端から見ているとみっともない…

金22「あなたには帰る家がある」が不倫・離婚・ダメ人間だらけすぎて見どころ満載!

青春胸キュンもの、復讐劇、おっさんの恋愛となかなか楽しい春ドラマも終盤へ。中でも『OTONA SALONE』編集長がお気に入りということで今回書くのは『あなたには帰る家がある』(TBS系・毎週金曜22時放送)について…

ジャニーズの新王子たち、King&Princeが私たちをシンデレラにしてくれる

「♪キミはシンデレラガール my precious one」ここ最近、テレビやラジオからよく流れてくる『King&Prince』のデビュー曲『シンデレラガール』。ジャニーズの新生6人グループで、都内中にもアドトラックが疾走中、…

40代独女が鬼モテする地方一人飲みの法則まとめ【保存版】

たまたま取材で長期間を地方で過ごすことになった私。東京で過ごす普段通りに一人で飲みに出かけたら、アラフォーらしからぬとんでもないモテ方をして天国を見た……というお話。ここまで第一回、第二回、第三回、第四…

40女がひとり飲みするならカウンターのこの人が重要!

女もいい年齢になると一人でお茶を飲む、ランチをするのは当たり前。「え、私、ひとりでなんて飲食店に入れないから!」なんていうのが通用するのは20代までだと思います。だいたい仕事も恋愛も友情も忙しくなるわけ…

40代独女は今すぐ移動して。「天国のようにモテる」意外なこの場所

週末ごとに東京都内で、同じメンツで飲んでいた私。恋愛アドバイザーやら結婚コンサルタントやらに言ったら、3秒でぶった斬られそうな独身生活を送っていた私……! そんなところにたまたま長期で、地方へ取材に出か…

独身40代オンナのモテ天国はここにアリ?私が巡り合った新聖地とは

以前「たまたま地方取材中にひとりで飲んだら、東京とは比べものにならないほどモテた。結婚したい女性は地方で遊んだほうが絶対に効率がいい」という個人的なネタを書きました。これがまさかまさかの大好評と編集部…

プレイバック花男。私たちのアオハルがよみがえる「花のち晴れ」

アラフォー世代が必要以上に気合を入れなければいけないことのひとつに”恋愛”があると思います。ほんの10年前まで、ちょっと酒が入ればすぐに誰かのことが好きになれたあの感覚は一体どこに消え去ってしまったのでし…

菜々緒のドSっぷりと美脚を拝見「人事の悪魔・椿眞子」

春ドラマが開幕。年に4回訪れるドラマスタートの時期は忙しくもあり、楽しくもありです。最近はドラマ黄金期と言われた90年代のドラマがフィーチャーされているケースがとても多いと思う。書籍での90年代ドラマ分析…

スポンサーリンク

スポンサーリンク

CULTUREに関する最新記事