#95 どういうつもり? 意味深な男性の本音って【40代編集長の婚活記】

2018.05.30 LOVE

ロンドンくんとの出会いとは

ロンドンくんに初めて会ったのは、かれこれ15年くらい前になる。

きっかけは、とある撮影。当時の編集長が「このカメラマンで撮影してみて」と、私が担当する企画に指定してきた人だった。

撮影前の打ち合わせのときから、なぜだか初対面とは思えないくらいテンションが合った。こういう写真がカッコいいよねという意見も合った。実際、その撮影も満足がいく仕上がりになったと思う。

その後、仕事を一緒にしたのは数回程度だったけれど、プライベートではなぜだか頻繁に会うようになった。お茶したり、食事をしたり、イベントに行ったり……。

その理由は、テンションが合っていたことと、同い年だったこと、比較的お互いの自宅が近かったこともある。

 

仲は良かったのだけれど

仕事のこと、人生のこと、恋愛のこと……いろんな話をする仲だった。本当に仲が良かったけれど、不思議と恋愛関係にはならなかった。

ある意味、異性とは思えないくらいざっくばらんに話ができる関係性、だった気がする。

それに、ロンドンくんと会っている時期、私は恋人がいたこともあるし、ロンドンくんに恋人がいたこともある。また、彼がときどき口にした好みのタイプも私とはまったく違っていた。だから、お互いを恋愛対象として意識したことはなかった。

ただ、あるときお互いの家族の話をしたときのこと。彼はおかしな提案をしてきた。

 

ロンドンくんの「おかしな提案」

ロンドン「自分の親が万が一な状況になって嫁の顔くらい見せろって言われて、お互いフリーだったらフェイクでいいから一緒に来て。偽装彼女やってよ」

アサミ「偽装彼女? でもそれって失礼じゃない?」

ロンドン「実際、嫁にならなくていいんだけどさ、付き合っている女性ってことで。ま、親を安心させるためにだから」

アサミ「なんかそれ、嘘ついているようで心苦しいけど」

ロンドン「アサミちゃんに彼氏がいるときは頼まないよ。お互いにフリーだったとき限定で」

アサミ「それはそうだけど……」

ロンドン「それに、恋人もいなくて結婚もしないまま老後を迎えたら、そういうお仲間同士で一緒に住んだっていいじゃん。そしたら結果的に嫁みたいになるからまったくの嘘でもなくない?」

アサミ「だからって嫁みたいではないでしょ! ま、老後に独身同士が集まって住むのはいいかもね。老後のシェアハウス的な」

ロンドン「でしょ? じゃ、約束~!」

冗談半分でそんな話をしていたことは覚えている。でも、単なるノリで言っていたことだと思っていた。これが「あの約束」?

 

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