認知症予防に「脳トレ」の効果は期待できない!?全米医学アカデミーが発表した「予防のためにまずやって!」意外な2つとは【医師に聞く】
「ここまで重要だったとは!」日々の生活で「立つ」「歩く」を続けていると何が変わる?
―――やはり「適度な運動」は効果的なんですね。母もかつてはラジオ体操が日課でしたが、最近は「すべての動作を立ってやるのが辛い」と言って、やめてしまいました。
イヴ・ジネスト先生(以下、ジネスト): あくまでも「適度な運動」なので、完璧にやることがゴールではありません。途中で辛いと感じたら、椅子に座ったまま手を動かすだけ、足踏みをするだけでもいい。大切なのは続けることです。
本田:そうそう! あとはご自身が体を起こして立ち、歩くことですね。
人間の脳は、脊髄の上に脳が位置する姿勢が最も機能を高めることができる生理学的な特徴を持っています。逆に言えば、ベッドで横になっている姿勢では、脳の働きを十分に発揮することができません。
歩くことによって足に体重がかかるので、足底の静脈叢(じょうみゃくそう)にたまった血が心臓に戻ります。こうして血流が増え、運動することで筋肉量をふやすことができます。何より、歩くことは「行きたいところに自分で行く」ための手段であり、ご本人の自律した暮らしを支えることができます。
また、立つだけでも腸に動きが出てお通じが良くなるなど、健康面でのメリットも! 楽しく生活し、生理的な問題を改善するためにも「立つ」「歩く」、そして「適度な運動」が重要なんです。
―――義母に関して言えば、一時期は「不眠」や「昼夜逆転」にも悩まされていましたが、日中デイサービスで体を動かすようになってから、その辺りの問題はおおむね解消されたようです。
ジネスト:よかったですね! 確かに「不眠」も認知症の方によく見られる周辺症状です。何かしらの不安を抱えているときは、その原因を探って解決方法を考えたり、運動をして疲れることで体が休息を求めるようになったり、症状が良くなるケースがあります。
―――特に認知症の場合「睡眠が不足していると、記憶が失われやすい」と聞いたので、義母には「適度な運動」を続けてもらえるようにしたいです。
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