健康診断の「経過観察」を放置しないで!「太ったのは年齢のせい」では済まない、内側で進行する怖~いリスク

この季節、会社から言われて健康診断を受ける人も多いのではないでしょうか。年齢を重ねると、「経過観察」のような項目も増えますよね。血液検査や心電図で「経過観察」と出ると焦る人でも、体重やおなか周りの「経過観察」は軽視してしまいがちです。しかし、その「様子見」が取り返しのつかないトラブルを招くことがあります。肥満が招くトラブルについて、木村医師に教えてもらいました。

 

ちょっと太ったけど…血液検査は大丈夫だし…

イラスト/lely

「更年期に入り、イライラから食欲が増して体重が増えた」「健康診断で指摘されたけど、血液検査では問題なかったから気にしていない」40代以降になると、健康診断終了後にこのようなことを聞くことがあります。確かに「ちょっと太ったかも」と思っても、スルーしてしまう気持ちはわかります。しかし、体調の良し悪しは血液検査だけでは判断できません。

 

会社の同僚に教えられた「放置の怖さ」

Photo:photo AC

会社員として働くミチカさん(42歳)も「体重くらいは気にしない」と思って生活をしていました。「ダイエットは3日で終わり!」が口癖で、同僚に誘われれば飲み会に行く日々。周りも「痩せたい」と言いながらお菓子を食べる人が多かったので、気にしていませんでした。しかし、ある日の飲み会で怖い話を聞くことになります。

 

「私の友達も、ダイエットを後回しにするタイプだったんだけどね。血液検査が大丈夫だから油断していたら、ある年に急に脂肪肝と糖尿病ですって言われたんだって。それで、今は厳しい食事制限を受けているから命に別状はないんだけど、ストレスがひどいみたい」自分と同じような生活スタイルの人が陥っている危機。食べることが大好きなミチカさんにとって、食事制限は絶対に避けたいことです。ミチカさんは、この話を聞いて「肥満を放置するリスク」について調べ始めました。

 

肥満を放置するリスク

Photo:photo AC

「肥満」と聞いたとき、「好きな服が着られなくなる」などの外見上のデメリットを想像する人が多いですよね。
しかし、肥満のリスクはそれだけではありません。外からはわからない、内部のリスクを把握しましょう。

 

内臓脂肪の増加と高血圧

肥満になると、見た目に影響を与える皮下脂肪だけではなく、内臓脂肪もつきやすくなります。内臓脂肪が増えると血管に負担がかかり、高血圧のリスクが上がるので注意しましょう。高血圧を放置すると、将来的に心臓や脳血管系の疾患リスクが高まります。現在、血圧測定で基準値内にいる人でも「太ってきた」と思ったら注意が必要ですよ。

 

脂肪肝

脂肪肝とは、肝臓に過剰な脂肪が蓄積している状態です。肥満や食べすぎ、運動不足が主な原因です。初期の段階では自覚症状がない場合が多いですが、放置すると肝機能の低下につながります。お酒が好きな人はもちろん、脂っこい食事が好きな人も注意しましょう。脂肪肝になると肝臓に脂肪がたまり、インスリンの働きが低下して糖尿病を発症するリスクも高まります。脂肪肝や糖尿病になると厳しい食事制限が必要になるので、「経過観察」や「疑いあり」の時点で対策をするのがおすすめです。

 

体質の変化

肥満が慢性化すると、からだの代謝やホルモンバランスが変化し、痩せにくい体質に移行する可能性があります。体内に脂肪細胞が増えることでエネルギーをためやすくなり、同じ生活でも体重が増えやすくなることも。

一度痩せにくい体質になると、体質改善には時間がかかります。今後の体重維持のためにも、早めに生活習慣を見直しましょう。

 

本編では、肥満が招く健康上の問題について解説しました。▶▶「体重なんて今さら……」は危険!更年期世代の内臓脂肪・高血圧・脂肪肝トラブル予防のためにできる簡単な方法では、多忙な40-50代が挑戦しやすい体重管理方法を解説します。

 

 

 

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