『豊臣兄弟!』で解き放たれる坂井真紀の俳優としての魅力。「あんたは きっと 私たちにええことを運んでくれる 弁天様なんじゃわ」。なかが慶に伝えた言葉があらわすこと【NHK大河『豊臣兄弟!』14話】
数々の作品で主役をしのぐ存在感を放ってきた坂井真紀
『豊臣兄弟!』でなか役を好演中の坂井ですが、1990年に4代目リハウスガールに選出され、1992年にドラマデビューを果たしました。2000年代初頭には『ココリコミラクルタイプ』(フジテレビ系)のレギュラーとして、松下由樹や八嶋智人らとともに軽妙な演技で視聴者の笑いを誘っていました。
筆者が個人的に印象に残っている坂井の役は、2015年に放送された『偽装の夫婦』(日本テレビ系)における名波八重子です。八重子は優秀な従妹の嘉門ヒロ(天海祐希)と幼少期から常に比較され、強いコンプレックスを抱える女性。年齢を重ねても他責思考で、自立しきれない子どもっぽさや頼りなさが感じられましたが、最終的に自分の生き方を見つけることができました。坂井は八重子の心の格闘や精神的な成長を細やかに表現していたと思います。また、八重子はぶりっこが特徴的なキャラクターですが、坂井の乙女ぶった演技も絶妙でした。2017年に放送された『監獄のお姫さま』(TBS系)では、主演の小泉今日子とともにコメディを繰り広げていました。坂井は推しのアイドルに貢ぐために詐欺と横領の罪で逮捕された“女優”こと大門洋子を好演。馬場カヨ役の小泉に匹敵するほどの存在感を放ち、コミカルで、明るく大胆な演技が光っていました。
『豊臣兄弟!』のなか、前述の八重子と洋子に共通しているのは、愛情深い女性という点です。八重子は自己中心的な面が目立つものの、優しさを秘めており、最終的に介護士を目指します。また、洋子は江戸川しのぶ(夏帆)が収監中に生んだ赤ん坊に実母のような愛情をを注ぎ、この子を見つめる目は愛情にあふれていました。一昔前はコメディのイメージが強かった坂井ですが、愛情深い女性ははまり役で、彼女の演技は視聴者をあたたかく包み込みます。
坂井はNHKドラマにも多く出演しており、2009年秋の連続テレビ小説『ウェルかめ』、2012年ドラマ10『八日目の蝉』 、2019年大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』などでもすばらしい演技で視聴者の心を掴んできました。
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