不登校で引きこもりになった子どもが、バイトを始め、海外留学を考えるまでに変わった!「親が強制しなくても動き出す」その方法とは?
3)一方的に決めない。事前に同意を得る
コンテキストを決めるとき、親はつい一方的に決めてしまいがちです。「このくらいが普通」「学校には行くべき」、そう思う気持ち自体は自然です。しかし、これは法定速度のような社会ルールとは違い、人と人との心の問題です。子どものフェーズに合わせて、臨機応変に組み立てる必要があります。
たとえば、今1日中ゲームをしている状態の子にいきなり「1日1時間」は現実的ではありません。であれば、まずは「5時間からどうだろう?」と提案する。そして、「この時間にしようと思うけど、それで大丈夫?」と子どもに確認する。もちろん、嫌だと言われることもあります。その場合は、最初は少し子どもに寄り添った枠組みで構いません。大切なのは、同意を得た枠組みで成功体験を積むことです。
少しずつ、少しずつ。この「少しずつ」を侮ってはいけません。教育は、派手な変化ではなく、地道な積み重ねが功を奏します。
4)コンテキストは「コントロール」ではなく「味方宣言」
これらを機能させるために、もっとも重要なポイントがあります。それは、コンテキストを相手をコントロールするために使わないことです。枠組みを「悪者を縛るため」「言うことを聞かせるため」という気持ちで提示すると、子どもはそこから逃れようとします。だからこそ、「これはあなたを管理するためじゃない」「味方でいるために使うんだ」というメッセージを伝える必要があります。
たとえばゲームの時間であれば、「お母さんからガミガミ言われるのって、正直どう?」と聞いてみると、多くの子どもは「嫌だ」と答えます。そこで「だからガミガミ言わないために、こう決めておきたい」と説明をします。さらに「うまくいかない日もあると思うけど、その時はまた一緒に考えよう」と、最後に明るく伝えます。このひと言があるだけで、子どもは「失敗しても大丈夫」と感じ、挑戦しやすくなります。
5)コンテキストは、親の不安を制御するための技術
ここまで話してきたコンテキストは、実は子どものためだけのものではありません。
親が不安になるからこそ「あと何分だよ」「ほら、またできなかった」と、つい声をかけてしまうことがあります。
その「無意識の声かけや落胆の空気」こそが、子どもを追い詰め、親子関係をこじらせる原因になることがあります。コンテキストを敷くことで、「ここまでは言わない」「ここまでは待つ」と、親自身の行動も制御できるようになります。それは結果的に、子どもの心を軽くし、親の心も軽くします。お互いがwin-winでいるために、枠組みは感情任せではなく、意図して用意するものです。
▶「口出ししない」でSさんに変化が!
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