不登校で引きこもりになった子どもが、バイトを始め、海外留学を考えるまでに変わった!「親が強制しなくても動き出す」その方法とは?
「ここまでは口出ししない」コンテキストに基づいた見守りで、Sさんに変化が!
コンテキストを使いながら見守ることで、Sさんは少しずつ自室から出てきて、新しい道を歩み始めました。Sさんの場合のコンテキストは、こうでした。
- 休学届は自分で出すこと
- 来年までの1年間は休学状態でいられること
- その間は一切、親は口出しをせず見守ると約束すること
このコンテキストを一緒に考えるときの「言い方」も大事です。残念そうに言うのではなく、今までの押し付けを反省していることを伝え、どんなあなたも大切だと伝え、一緒に歩んでいこうと話す。ガミガミ言ってきて申し訳なかったと。
簡単そうに見えますが、ここが難しいのです。
親御さんは本当は「今すぐにでも行ってほしい」と思っている。「1年いいよ」と言うのが怖い。だから今まで言えなかった。しかし、曖昧なまま時間だけが過ぎると回復はしづらい。常に親の目線を気にしながら過ごすことが、状態を長引かせてしまうからです。ここを勘違いしたまま見守ることが非常に多いのです。
1年間の猶予ができ、休学申請も自分でできたことで、Sさんは少しずつ自信を持ち始めました。まず親と会話ができるようになり、自室から少しずつ出てきて、一緒にテレビを見たり、ご飯を食べるようになりました。当然、その間も揺さぶりは何度もありました。
「どうせ私はもうダメだ」「社会不適合者だ」
そんな言葉をたくさん聞き、お母さんも何度も引っ張られそうになったそうです。そのたびに「コンテキストを敷いていること」を思い出し、揺らがずに、堂々と不安を受け止めることを続けました。
以前なら、「そんなこと言わないの」「もうその話やめて」と伝えていたそうです。娘さんの気持ちを受け止めきれなかったそうです。それは、お母さん自身が不安になるからです。けれど枠組みがあることで、不安に耐えられた。我慢も大事だと学び、その我慢を続けていくうちに、Sさんは自ら外出を始め、友達と会うようになり、バイトに復帰し、今では海外留学を考えています。
止まっていた時間が、動き出したのです。
▶必要なのは「任せる設計」
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